左脳

保険代理店の逆襲

雑談から学ぶ

とある保険代理店の方とお話をしていたが、保険業界も甘くない。保険代理店の規模によって、保険手数料やランク等格付けされ、その基準があるようだが、殊更に小規模なところは大手の締め付けが厳しいそうだ。その事実を反転させ、小規模な保険代理店がM&Aをし、たとえば保険収入を100億円にすれば、大手に圧力がかけられるという。テレビなどの業界で知られる電通なんか、同じような構図な気がする。テレビ関係の方に話を聞くと、広告代理店→テレビ局という階差的な順序になっているようで、本来、逆の配列になっているという。つまり、保険代理店にせよ、小規模なところが立ち行かなくなってくると、こうした小を大にする思想は、当然に思うことだろう。やはり大手が儲けすぎたし、あるいはやりすぎた。共存共栄をとらなかったんだろうと予想する。どのビジネスにしても、そう。激変の今をどう立ち向かうのかはこれからの大きな課題である一つのお話であったと思える。

 

農学と会計学を探る

漸く手元に

熊本の震災のせいか、かなり長い時間を要した紀要。発行も2016年3月で。去年やったような・・・(引用を2017.3とずっと間違えていた)。今回のものは、農業(自然科学)と会計学(社会科学)の視点や立場の違いから、管理会計の問題を再考したもの。読み直してみると、言いこと書いてるねと自分自身でも思うことがあるし、また実務家からも評価をいただき、励みになりますね。研究はなかなかしんどいことですが、それでも一つずつ、日進月歩で進めていきたい。しょうもない人もいるのも事実だが、おかしいことはおかしいとはっきり言って、学術界にも言葉を残していきたい。

 

参考になるビジネスモデル

こういう手もあるか・・・

認定パートナーをさせていただいている(株)ミュ-ジックセキュリティ-ズの募集サイトのセキュリテで、トレ-ラ-ハウスのファンドを見かけた。どのようなものだろうと関心があったので、早速適当な書籍を見つけて読んでみた。トレ-ラ-ハウスだと、固定資産税がかからないとか、市街化調整区域でも導入できるだとか、こういうやり方もあるかと思ったものだ。特に立地はいいが、地形の悪いいわゆる死地では、活用が面白い。書籍の中でも、渋谷でうまく活用している例が掲載されていたが、考え方でビジネスは生きる。そう感じるものである。すべてがそれがいいというわけではなく、あらゆる角度を検討し、選択する。その意味においては、トレ-ラ-ハウスの事務所など、考えれるなと思ったり、さまざまなビジネスで使えるなと思ったりと。少し調べてみるといいと思う。僕は参考になった。

 

最近の読書より

女の概念

この数か月、北の国からに凝っており、改めて世の中を見つめなおすというか、あるいは人間の生き様や感情など様々な観点で、向き合っている。2002年の遺書で北の国からは終わるわけだが、震災があった2011年にも、もう一度北の国からの続編の検討があった模様。そんな話やこれまでの北の国からのルーツを脚本家自身が振り返っている一冊。さて、興味深い箇所があったので、備忘録として記録し、紹介する。倉本氏いわく、女の概念を4つ挙げている。合っているなと共感できるところもあるので、記したい。

①女は男より大体多かれ少なかれ、内部に二面性を持っている。
②女は男よりはるかに巧みに、嘘をつく能力に長けている。
③女は男よりはるかに強い。殊に内部に強さを秘めており、その強さをかくして可愛くふるまうという先天的な才能がある。
④女は持続力を有しており、男の瞬発力に比較してエネルギーとしてはとても男は太刀打ちできない。

この4つだそうだ。多くの男性はうなづけやしないだろうか?多少言葉が違っても、合っているところは多い気がする。

著者 : 倉本聰
1981年の放送開始から30年。文明の奔流に流されてきたこの日本を突如襲った東日本大震災。その悲劇に揺れる2011年3月、脚本家・倉本聰が初めて語った『北の国から』の時代への予言。
発売日 : 2011

有益なフォーラム

金融庁主催のフォーラム

ご縁があって、「地域の成長マネ-供給促進フォーラム」のプレゼン&討議に参加させていただきました。金融庁をはじめとする国の機関、公庫等の政府系機関、VC,銀行、企業、証券会社・・・・、たくさんの有識者のもと、活発な意見交換ができました。資金調達の話を主としたもので、僕の役割は、クラウドファンディングの実践報告と言ったものでした。やはり立場立場で考えや方針が異なり、非常に勉強になりました。ファイナンスを大学院で学んで、はや10年を経過。知らないこともたくさんで、不勉強を感じざる得ません。こうした機会に恵まれたことに感謝し、一生懸命、日々取り組んでいく所存。6時間のファイナンスのお話は非常に疲れた。

 

外食プレミアム券はどうだろう?

知恵を絞る、緩和策の中の調和

飲食店の受動喫煙の法整備がなされている。どこが着地になるかはまだわからないが、関係団体の猛反発の中、何等かは動きがあるものと思われる。飲食業は役職もいただいているので、非常に身近であるが、もしこの法案が通れば、飲食店への影響は非常に大きい。そこで緩和策として、「外食プレミアム券」の発行はどうだろう?公明党が好きそうな政策であるが、外食のみに使えるようにする(もちろん不正が出てくるので、ここは整えるべきだが)。消費を促すために、住宅や車の施策は毎度のことだが、人間生活の根幹にある「食」に光を当ててもいいかもしれない。飲食業の衰退の生み出す経済効果、雇用など、影響は大きいと思う。こういう政策提言をしていくべきと考える。さあ賛否両論。

研究者の資質

昔、言われたことの正解

研究者の資質はたくさんあると思うが、昔言われたことで確かだな思うことがある。「独身」であるという条件。哲学者の多くは、カント、デカルト、キルケゴ-ルなどなど、みんな独身で、やはり研究をするということは命がけである。孤独に耐え、文献を読み漁り、ペンを走らせる。これ、やっぱり必要なんじゃないかと思う。結婚が邪念とは言わない(僕も既婚者である)が、それだけ研究の世界は甘くない。それに没頭していかなければいけないということだ。思考することのつらさはやはりある気がする。絶対的な時間確保が少なくなるのも事実だろう。それは、1日24時間しかない、人間の現実。これを物語ってきている気がする。学術研究をすると、ふと思うことがある。過去の言葉が身にしみる。あのときは今、こうなるとは思っていなかった。でもそれは正解な気がしている。

 

子供とお金

祭りのお手伝い

イベントの際に、子供も楽しんでお手伝いをしてくれる。「アイスクリ-ム1つ350円」と教えて、2個、3個といったときに、700円とか覚えているものの、おつりをいくら返せばいいというのはまだわからないようだ。だから、少しお客さんがひいたときに、500円玉一枚で、100円5枚と同じだよとか、教えてみた。全部理解しているとは思えなかったが、実際販売しながら、こうなんだともっとわかるようになればいい。お客様とお話をして販売することは好きなようだ。息子は商才がある気がする。

 

使える一冊

中小企業の財務管理

大企業偏重の書籍が多い中、中小企業の財務管理に焦点をあてた一冊。大学で講義をいざしようと思った際に、中小企業向けのものがないということで執筆したそうだ。中身も、非常にかみ砕いて書いており、学生や会計実務者の初心者向けに役立つと思う。坂本先生の「会計で会社を強くする」という考え方は、大きくうなづける。会計が経営の根幹を為すわけだから、しっかりとした柱を作るべきだと思う。こうした考えの普及、会計軽視の経営者にはもう一度、立ち止まって考えてほしいなと思う。

 

飲食店の実態調査

飲食店の会計は如何に

飲食店は身近な存在である。衣食住の根幹にある一つの柱である「食」である。学術研究をみてみると、製造業や建設業などの業種を対象とした研究はよくあるが、意外にも飲食業の会計研究はあまりない。それに加え、この分野は未開だけではなく、飲食は科学的にやらなければ生き残りがなく、会計層があまりにも大きいこともわかってきた。ヒアリングも5件目になってきたが、それぞれに特徴あって面白い。飲食は大きな市場である。どこまで学者の中で認知されるかわからないが、ひとまずやってみようと思っている。農業にも役立つに違いない。