左脳

学術研究の嫌な部分

もういいかなと思うときがある

学術研究をやってると、もうやめようと思うときが多々ある。一番、大きくそう思うのは、形式を整える校正作業である。重箱の隅をつつくようなことばかり言われ、ほんと嫌気がさす。印刷会社にある程度、まかせればいいんじゃないかと思うのだが、印刷会社にも優劣があるのか、裏で何かあるのか知らないが、とかく嫌で仕方ない。できればアルバイトでも雇っても、やってもらいたい作業である。大局的にこうだああだという議論は大歓迎なのだが、校正でああでもないこうでもないといわれると、もういい、やめようと思うことがしばしばある。このように考えると、研究の世界にも不向きなんだろうと思う。とにかくイライラする作業で、これはもうしたくない。

 

著者 :
日本エディタースクール出版部
発売日 : 2007-10

紀要と学会誌

論文の提出場所

各大学が研究成果を残していけるように、大学紀要を編纂し、論文を提出できるように冊子にしている。また各学会が学会を報告する場を設け、学会誌という形で研究成果を残せるようにしている。大学の業界では、学会誌の方が研究成果として認められる傾向があるが、よく考えてみたい。紀要を否定することが、自身の所属する大学の評価を低くみており、現在のようにオープンアクセスで公開されている状況から、どちらにも優劣はないのではないか?また紀要であれ、学会誌であれ、研究業界を凌駕できる研究論文はそうはない。このことから学会誌でなくても評価したらどう?と思うところだ。この辺は、固執した大学文化があると思われる。僕にとって、不思議な大学研究者の世界は、一般人には関係ないところだが、学会誌がひとまずいいらしい。学会も政治だからこちらの方が操りやすいのかもしれない。

 

今でしょのスプリングボ-ド

取り込みやすい役立つヒント

有名な林先生の書籍。カバ-のセンスのなさが残念だが、内容は面白い。考える枠組み、たとえばP28,「2本の対比軸を設定して、問題をナチッラルに深く考察する」といったものは、簡単な座標軸を描いていけば、すぐにでもできるし、実践できる。そして、講義調の話し言葉ですっと読めるのではないかと思う。他の林先生の書籍も読んだことあるが、物事をしっかり深い洞察と考察がすぐれているのだろうと思う。ここには問題の仮説が明確であり、その答えの導出がわかりやすいベクトルで届いているのではないかと思う。それにしても表紙が悪い。書籍の内容を打ち消してしまうので、次の版があったら返るといいと思う。本も見た目必要です。

 

音大卒のキャリアガイド

自分の好きと将来

僕は意識しなかったが、音大卒=音楽の仕事というシナリオが当たり前で、それ以外は負け組というようなところがあるらしい。しかし、この書籍でも述べているが、法学部に行けば、弁護士や法律の仕事というシナリオには必ずならない。だから、音楽に打ち込んだ経験を活かし、幸せなキャリアを築けるのではないか、充実した人生を送ることができるのではないかというガイドが書かれてある。音楽の効用を非常に感じるし、可能性を感じる僕としては、音大をはじめ芸術系のものは強い関心がある。考え方ひとつで全く異なる扉が開けられる。音大卒でない人も何か気づきがあるのではないかと思う。「武器」多いに越したことはない。

 

著者 : 大内孝夫
ヤマハミュージックメディア
発売日 : 2015-01-22

生き方は多様だ

東京芸大の魅力

最近は本屋に行く余裕がない。そのため、自分の目で注目書籍など目に触れる機会がめっきり少なくなった。それでも読書はできるだけするようにはしている。この前、たまたまスーパ-の本屋で見つけた書籍であり、興味深かったために購入して拝読。著者も一部のヒアリングといっているが、東京芸大って面白そうなところだ。枠がない。そして正解がない。そんな生き方を追体験できる。教科書的に生きれば、ダメかもしれないないが、身体が芸術であり、そして作品である。すべて二重丸の生き方なのだ。だれも教えることはできない。でもこの多様性の空間を提供できる東京芸大の素晴らしさとその関係者は、魅力いっぱい。若いころにこういう選択肢があるんだよって知りたかった。僕はそう生きていただろうに。

 

何故、学者の世界は納期がないのか

いつも不思議に思うこと

研究者もどきのことをやって、数年たったが、未だに「学者文化」に慣れないことが多い。その一つに、学会の投稿にまつわることである。いわゆる論文の原稿を渡してから、その納期がないため、ズルズル時間だけ経過して、思い出したかのようにこちらに来て、修正しろという。修正はまだしもそれには極めて短い納期が与えられる。「大学の先生は忙しいが、あなた方は暇でしょ?」とあざ笑われているようだ。学生と同じ扱いというか社会的地位がそうさせるのか、かなりなめられているなと感じがする。毅然とした態度で接していかないとこれは呑まれる。なあなあになる。しかも投稿料を請求される学会なら、また何をやっとるのと思うわけだ。だから真面目に接するのが馬鹿馬鹿しくなることもしばしばである。学者の世界は規制産業だから、その「文化」と「文法」を守らなければいけない。アウトサイダ-の僕は何処へ行く?

政治は人を幸せにできるのか?

志と現実

とある人から政治家希望の人に会ってほしいということで、お会いした。僕よりも若い男性で、考えや志、キャリアなど、しっかりされていた方だった。果たして政治は人を幸せにできるのか?個人的にはできないという結論を僕は持っている。そして、政治では世の中は帰られる可能性はあるが、時間がかかりすぎるということ。現段階では、経済でしか僕は世の中を変えられないと思っている。雇用を生み出せる、財政を担える、そして意思決定が早くできる・・・。様々な観点からそう思う。政治を語ると腫物のように扱われるが、誰かが5年先、10年先、100年先といった将来のグランドデザインを描き、それを実践し、よりより世の中を創り出していくことが必要である。しかし、政治は人を幸せにできない。幸せの尺度がそれぞれ違うが、一人の政治家で意思決定はできない。それ故に個々の幸せの課題をクリアにするにはやはり時間がかかる。それでも政治は大切だ。誰かがその役割を担い、行動する代表者があるわけだから。一度は政治家を志した身だ。ほんとに出てみてからわかることも多いから、やり抜いてほしい。

 

様々な人から勉強法を学ぶ

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目標を実現するために

勉強法など自己啓発できるようなものを読むことがある。勉強法については、読む機会を作っている。試験には過去問題から解くようにとか、誰もが書いているようなこともあるが、それ以上に整理の仕方、時間の活用など、あっこれ自分も導入してみようと思うものがある。今回で言えば、昼時間を1時間延ばすということ、午前中に仕事が効率化できるので、昼ごはんを1時間延ばすといったことがすぐにできること、かつ確かにそうだなと思っている。医師であり、MBAを取得し、時間の細切れを使いながら、そしてプライベ-トの充実を図っているのは素晴らしい。時間は平等。みんな24時間である。この24時間にどれだけのことを実行し、成果を上げていくのか。僕もやること山積みなので、しっかりといいことは導入していきたいと思う。他にも参考になることあるので、合間に読んでみるといいと思う。

 

マイナンバ-は便利なツールなのか

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実務者からすれば厄介な代物

マイナンバ-は本当に導入してよかったのだろうか?負担があまりにも大きく厄介な制度である。マイナンバ-による証明書の提出省略ができ、税、社会保障、災害対策の行政事務に役立つとされている。しかしこれを各々から集めるのは、仕事として受ける側にとっても、提出義務者にとっても、ほんとめんどくさい。そして時間を要する。個人情報の在り方は考えていかないといけないが、これは理解がまだまだ及んでいない。安易にマイナンバ-を伝えるべきではないし、悪用されないだろうかと危惧がある。様々な点で法改正が多く、頭がついていかない。マイナンバ-はとにかく考えモノである。しかし、制度としてある以上、学んでおいた方がいい。

 

ボジティブにとらえるか/ネガティブにとらえるか

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生涯現役で働く術

僕自身は近年、サラリ-マンの方が幸せな気がしている。中小企業の経営者とばかり会うが、税や社会保険の負担が多くなってきていることや、そもそもの収益力が弱いなど、経営状況は厳しい。もちろん骨太にいい会社もあるが、経営の苦しさをみていると、毎月のフィ-をもらい、その中で生活する方が気分的に楽な気がする。この本では「社畜」という表現があるが、そういう会社も多くあるのも事実だし、気持ちの持ちようだ。しかし、フリ-エ-ジェントの生き方はこれから必要で、ライフスタイルも変わってきている。なので、自営業ができる人は挑戦していけばいいし、サラリ-マンで過ごすのも一つの選択肢だ。これは各々の生き方の捉え方で、思考のありようが問われている気がする。僕はサラリ-マンをやったことがないので、正直ないものねだりである。経営者は一度は考えるようだ。自分の環境はやるしかないということでしかないが・・・・。