右脳

追試の作成

最後は決めてくれよ!

例年、やはり赤点がいて、何とか救済をしてあげたい、さらには僕の担当が「必修」もあって、その気持ちは加速する。例年は専任の方にお任せするのだが、今年は最後までケツを拭こうかなと。最後だからね。今年もいるから問題作成した。テキスト持ち込み可だから、満点取れると思うんだが、どうだろう?やっぱり勉強しないといかんよね。大学なんだからと思うのだが、追試ってのは温情。それにこたえるかどうかは、生徒次第。そう思うね。まあそんなこと、考えながら作ってみた。これも毎年変える。それはレベルがだんだん下がっているから仕方ないと思いながらも。

ようやく読めた

歴史を勉強しなくては

農業政策の過去の偉人の足跡を知りたいと思って、購入したもののなかなか読めなかった。ようやく読めた。「あとがき」の中に紹介したいところがあった。「日本農業は何故、衰退したいのか。原因は数多くあると思われるが、誤解を恐れずにいうと、二つあると思う。一つは農業あるいは農学に対する蔑視である。これはたとえば、従来まで大学農学部や農業高校が偏差値の低い進学先としてみられたことに現れている。もっとも、最近はバイオテクノロジーや生命科学が脚光を浴びているので、変化しつつあると思われるが、今なお根強く「差別感」は残っている。もう一つは、農業という被差別側に往々としてみられることであるが、閉鎖性と排他性である。おそらくこの差別感、閉鎖性、排他性を払拭できない限り、農業の衰退はくい止めることができないだろう。コンプレックスのかたまりから新たな創造のきっかけなど望むべくもないからである(並松2012,226-227頁)」。学籍はまXもたなかったが、東京農業大学に学位を持つ人間としてはわかる気がする。農業の自立と向き合った5人を知る機会になると思うので、中身は参考になる。是非読んでもらいたいと思うので、紹介したい。

野菜の高騰

試しにとんかつ屋に

都会ではキャベツが1玉1,000円という記事を見た。お好み焼き屋さんやとんかつやは非常に大変だろうと思うが、とんかつやさんはキャベツのおかわりは続けているのだろうかと思い、チェーン店に寄ってみた。もちろん契約農家から年間仕入をしているので、物量は入るのかもしれないが、今の青果状況からバランス重視をするかとも思いながら、寄るとかわらずごはん、味噌汁、キャベツのおかわりは実施されていた。キャベツもほんと庶民では手が出せない食材になるのか、そんな危惧さえ覚える。他のものもどんどん高騰していく、賃上げ?中小企業は追いつかないのではないかと思うが、さてどうなるか、年始から厳しい感じもする。

購入してまだ読めていない

歴史を学ぶ必要がある。

はしがきを読むと、農業政策における「理念」と「地域」に対する姿勢について、5人の農業政策論から検討をすることを主眼としているようであるが、農業実態から地域をとらえることを重視していると言う。農大のときに、農学は現場に還元することも重要視するのだという指導も受けたが、農業が学問の中で理念が生まれるのではなく、実際からそれが形成して醸成される。とすれば、やはり歴史をしっかり学ぶこと。会計学もそうだが、会計史をほんとによく学ぶ必要があるが、ほんと浅学ゆえ、勉強を重ねないとやはり思うのだ。

 

やはり本流

どうしても気になる

少しずつ文学の世界へ戻る動きをしている。ちょこちょこは気になると購入するのだが、殊更、そろそろ50歳も近くなったし、自分の本流へと考えている。発刊した当時、買えばよかったのだが、買わなくてたまたま古本で購入できた。漱石のこころの研究の歴史をまとめた書籍である。あまりにも漱石のような有名作家になると、研究の蓄積も膨大でこのような書籍が発刊されるのも理解できるが、それをまとめるのも一苦労である。あらゆる角度から研究の蓄積を辿ると、見えてくるものもある。そんなこんなで少し読んでみようと思うのだ。本はあるときに買わないといけないなと改めて思うものだ。

 

大学教育とは

自分と向き合う

コマの先生なので、その分野の知識をしっかり学ばせることをやればいいのだが、僕の担当が「必修」であり、どうしても踏み込まなければならないことがある。今回、ファイナル。翌年度再学習を一緒にできないので、少し力が入ってしまう。熱血教師風情か。もし真剣に僕が向きあわなければ、生徒もそのように返ってくるだろう。少々粗い言葉を使うが、それでも真意はわかってくれるに違いないと信じる。そうしかないと強く念じる。今回、どうしても一人、伝わり切らない生徒がいて、話をした。どこかで社会人になって、何か思いだすことがあればいいと思っている。

適正価格で

伝え方を変える

農産物価格高騰は、生産者にも消費者にも大打撃である。12月2日に葉っぱビジネスで有名な横石さんが論点で取り上げていた。それは消費者に対しても生産者が生産コストも上がっているので、その理解、すなわち伝え方ひとつ変えて、適正価格で魅力発信をしていくべきだという論調。缶コーヒー一本150円であるが、茶わん3杯のお米が食べられる。こう伝えると高い安いという議論よりも、納得がいきやすいというわけである。僕の私論とすれば、その理解を促すことには大賛成であるが、刷り込まれた「先入観」をどう払しょくしていくのかということに力点が必要だなと思うところ。農業人口も減り、農業も大変。担い手はどんどん少なくって来ている今、こうした啓蒙は必要であるなと思う記事であった。

 

農業を始めよう!

新規で始めるときに

新規就農者の話でも来ないかなと思うが、新規就農するときには、農水省の就農準備資金や経営開始資金の利用がを考えたい。原則、就農時に年齢が49歳以下で、就農後5年以内など一定の条件はあるが、年間150万円の補助がある。ただし、補助があるにはあるが、最初が苦しい。最初のイニシャルコストがかなりかかる上、農業はすぐに生産物にならないことを考えると、お金を投下しつづけることになる。その後に生産物になってから収益を生み出すが、販売先も自分で開拓することにもなる。すべてがきれいなシナリオではない。もちろんどんな仕事もそうであるが、投下資金に対しての回収を考えると、天候不順などのこと、持続的な経営と悩みは尽きない。一歩踏み出さないと始まらないが、農業をやりたい、事業主になるという人は、この創業資金を利用するのは鉄板だろう。他にも大規模な設備資金のために最大1000万円の助成である経営発展支援事業などもあるが、制度を知っておくのは重要である。

逃げてはいかん

小テストの巻

大学で小テストを実施した。大学は論文を書きに行くところだという理念を捨てて、今年は加点方式での実施。試験に出るところまで披露しや大盤振る舞い。さあ結果は?だいたいはできているが、出来ていないやつもいる。明らかに勉強をしていない。やる気がないのはやりようがない。子供でもあるまいし、大学は別に行かなくても、働いてもいいし、専門学校で資格をとってもいいし、生き方はさまざま。一番いけないのは、欠席である。目の前の困難から逃げることだ。勉強ができる、できないはいい。できなければ、人の2倍、3倍やるしかないだろう?、出来ない自分と向き合って成長させるのではないか。もう子供じゃないぞ!といって鼓舞するが、何人かは毎年、響かない。結局、自分のことは自分で落とし前をつけないといけないのよ、親は助けてくれないぞ!こんな思いでいるのだが、「甘く」向き合う気もない。突き放すこともやさしさと思うし、ここを乗り越えないとだめだと思うから。もう少し小テスト、点数取ってほしかったな・・・。

蕎麦の作付面積

作付面積20年で1.5倍

輸入が高騰し、国内需要も高まることで、そばの作付が増えているとのこと。コメに代わる転作作物で蕎麦を栽培、背景にあるのは国の生産調整があり、1971年からはじまった減反政策が2018年に廃止されたが、国は転作を推し進める。離農も手伝って、作付が全体では増えていても、不安要素もある。国の転作助成、水田活用の直接交付支払金は5年に一度の水張が条件であり代わりの畑地化助成も交付は5年限りということで先行きが怪しい。つまり継続的に栽培を増やすことも懸念材料としてある。需要は増えても供給できないという構図が生まれ、さてこれをどうするのかと思うところ。農業に魅力をというが、現実的に農業を職業にと飛び込むには考える。僕もそう。かかわりはあっても農家にはなれない。その技量も能力も資金もすべて備わっていない。何より将来が見通せないのが大きな要因ではないかと思うのである。