左脳

久しぶりの学会報告に向けて

農業簿記の記録、原価管理表から学ぶこと

今年の1発目の学会報告は、日本簿記学会の関西部会で今週末に報告予定。4年ぶりである。学会の趣旨から簿記の領域を中心とし、記録と記帳といったところを焦点とすべきである。僕にとっての研究では、簿記に関しては一定の整理がついたと思っている。簿記をさらに突っ込んでということではなく、①簿記、②経営分析、③資金調達といった流れを考えると、簿記活用の位相をどうとらえるのかを整理する位置づけを確認できればいいと思っていたが、ヒアリングを重ねた際、改めて簿記周辺で気づいたことがあり、今回、報告整理をしようと思っている次第である。学会に行くと、学者先生は何とか教授、准教授などの方には優しいが、我々、社会人や学生にはかみついてくる。素晴らしい方もいるが、どうもならない人もいる。公平にはならないものだ。特殊な世界。そんなこと言っても仕方ないから、やってみよう。でも学会運営などは大いなる疑問や不満もあるので、それは少しこの場で書いておきたいと思っている。さあ4年ぶりの簿記学会、もう少し勉強して臨むとする。

図書館という場所

昔から好きな場所

図書館という場所。そして司書という仕事。昔、若いころは、フリ-スク-ルの先生か図書館司書になるものだと思っていた。そんなことも昔あったけど、関心が強くなってきた。一番、今欲しい資格と言えば、「司書」である。最近の読書から、「図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける」という本がある。図書館ってどんな場所なのか、どういうことができるのか、いろんなことができますよってことだけど、図書館と言えども、僕が使うところはどうしても大学図書館になる。しかし、活用の仕方で情報の集積はかなりのことができる。それ故、興味深い場所であり、ここにいるときも心地よく過ごせる。一度、じっくり司書関連は勉強したいものであるし、一度働いてもみたい場所だ。これだけの施設を無料で使える(有料もあるけれど)のに、活用しないのはもったいない。ネット時代でも図書館は必要である。

政治資金監査人

資格は機能しているのか?

相次ぐ政治家のお金の問題はあとを絶たない。升添東京都知事の件も真実はまだわからないが、説明責任を伴うものであろう。それにしても、資格は意味があるのだろうか?こうした問題を解決するためにできた制度資格で、政治資金監査人が制定されている。制度概要は以下の通り。登録政治資金監査人制度とは、国会議員に関係する政治団体が、政治資金の収支報告書を提出するときに、あらかじめ登録政治資金監査人による政治資金監査を義務付けるものであり、平成21年分の収支報告書から適用されることとなった。登録政治資金監査人の有資格者は税理士、弁護士、公認会計士とされている。登録政治資金監査人名簿の登録手続きは、申請書と提出書類等一式を提出した後、政治資金適正化委員会の審査を経て行われる。名簿に登録されると証票が交付される。登録政治資金監査人として政治資金監査を行うためには、登録を受けた後、政治資金適正化委員会が実施する研修を受ける必要がある。やはり事前のところで見抜けなければいけない。資格があればいいのだろうかと思う。確かに仕訳の一つ一つを見返すというのは難しいかもしれないが、週刊誌に指摘されるのでは、こうした資格も凋落である。本件が不正発覚の事実であれば、あっぱれというところだろうか?本人の自覚もあるが、再度、この資格は再考すべきであろう。

農業会計研究の責任

それでも研究を続ける意義

農業会計研究に携わって、結構な時間が経った。僕の研究卒業記念に学会報告をして終わりをと考えていたが、そこから日本簿記学会の部会のお話をいただき、多くの研究者の方々とともに研究させていただいた。その内容は思いのほか、評価が高く、学会賞までいただくことになった。もう4年前の話である。力もないままに進んだ研究生活だが、改めてそれを思いなおすと以下のように解釈をしている。思いのほか、農業会計に深く向き合うようになったが、一定の成果を得る、残すことで、課題解決に向けた一歩を踏み出すという点で、僕の研究する責任があるような気がしている。正直なところ、農業よりも他の分野の方が得意であるし、他でやってみたいことはたくさんある。しかし、農業会計そのものを深く研究する人が少なくなっているのも事実である。そして会計の役割はさらに重要視させていくと思っている。その意味で、簿記という極めて地味なところから財務会計、管理会計と幅広く何らかのヒントを与えられる機会を創出できればと思う。それは不完全な段階でもいい。それに怖がらず、批判と共感を得ながら、学問の進歩があればいい。ひとまずは研究は楽しかったが、生産性を追われているので、しんどくなっている。それでももう少し研究を残す必要、そして意義があると思っている。

固定資産税について

新築減免の3年を過ぎて

先日、固定資産税のせっぷが届いた。新築一戸建ての場合、3年が、新築マンションの場合、5年が一定の要件を満たせば、1/2に減免される。今回、4年目になり、額が倍に増え、払うのがしんどいなと思う次第である。そもそも固定資産税は賦課方式であり、申告方式でない。つまり、本当にその金額が正しいのかどうかは未知でもある。そんなに価値のあるところに住んでいるとは思えないが、まあ仕方ない。自分のもののようで、実は違う。住宅ローンを抱えていれば、金融機関のものであるし、それがあってもなくとも、固定資産税を課せられるのだから、やはり行政のものであるのだ。税金の徴収の仕方も怖いものである。

 

自民党1強時代

参議院選挙前哨戦

熊本、九州地域の地震もあり、選挙ムードではなかったと思うけど、北海道の補欠選挙は、自民党が勝利した。野党も明らかに思想の違う共産党と連携したことは、どうなのかなと思わざる得ない。よく自民党を追い詰めたという意見もあるが、僕はそうは思わない。大差であろうが、僅差であろうが、負けには変わりない。国民の意思は、自民党に信託されたのだ。どうみても対抗の党がないような気がする。2大政党で緊張感のある政治は好ましいが、これは当分ないだろう。自民党にしっかりと政治をやっていただき、世の中をよくしてほしいものだ。参議院選挙も大きなことがない限り、自民党の圧勝だろう。でもこれは有権者の声だから、それが国民の望む答えだと思う。選挙は公平である。

保険会社の対応

やり手の交渉術

とあることがあって、保険会社とのやりとりを続けている。保険は入るときはやさしいが、保険事故に合うとお金を渋る。こんなことはないだろうか?現在、交渉をしている会社名は伏せるが、出さないための交渉術は、参考になる。過去にも現在にも、保険会社の方とは付き合いはあるが、こうだったのではないかと考える。。全大阪市長の橋下徹氏の著書で、「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72」の中に、<一旦合意を得たうえで、前提条件を変えて、さらに踏み込む>という論法を記している。今回の事案も、<一旦、保険金は出ますよ>と安心させて、ひっくり返すということを再々、やってきた。これは、保険金の支払いをしないように、徹底した教育がマニュアル化され、社員に叩き込まれているんだなと感じた。過去、自身の経験上も思い返した際に、「あっそうかも」と思う節がある。保険事故はあわない方がいいけど、あった際に少しこのことを思い出すといいと思う。額面の言葉を信じず、文書化して記録に残す。これは本来は保険約款上に口頭でも記録に残さなければならない旨、書いてあるが、すべて信用してはいけない。徹底した構えで望まないと、保険会社に負けてしまう。保険会社は優秀である。今回、頭の良さと交渉術の熟知している相手だなと怖ささえ抱いている。少しだけ気に留めておくといいと思う。

時代は変わる、クラウド会計の普及

クラウド会計の時代が来た

先日、会計事務所向けのクラウド会計セミナ-に参加した。クラウド会計の大手freee(株)の取組には、非常に興味を抱いていた。間違いなく、クラウド会計が主流になり、会計業界は変わると思われた。コンセプトを、①簡単・自動化、②バックオフィス化、③クラウド完結型社会の3つに位置づけ、簿記かつ記帳代行いらずというところを内包したシステムであった。作業の効率化、経営状況のリアルタイムの把握を可能とし、どこの場所でも手軽に会計を構築できる。そして過大なコストもいらない。多くの会計事務所の方が参加をされていたが、「可能性」を感じとったに違いない。少なくとも、活用すべきツールであろうと僕自身は思っている。

農業会計研究、古い書籍に当たる

1951年発刊、現代の農業経営入門-その分析方法入門-、桑原正信、貝原基介著

それにしても古い書籍を手に入れた。1945年に終戦といえば、その6年後の本である。大槻先生の京大式農業簿記(1912年)からすると、こうした会計情報からどのような手がかりを得られるのかを知りたいと思うのは、当然の帰結かもしれない。やはりこの時期-もっと先もそうだが-は、個人農家を焦点としたものであり、経営と家計の分離といったところがフォーカスクェッションと思える。あまりにも書籍がぼろぼろすぎて、ページをめくるとやぶれそうだが、この時期の重要な資料ともいえる。桑原先生はその後、農業経営の分析の書籍を出されており、僕も何冊か持っている。何かいいヒントが得られないものかと思うものである。研究は孤独である。

ブログを始めた理由

正月の集中休みでの読書

前々からブログをやるべきだということはよく言われていた。文章を書くことが好きな方だし、こうしたことは苦痛ではない。講演のご依頼もいただいたりするようになってきたので、何等かメッセ-ジを残していくべきだと思い始めていた。加えて、大きく動かしたのは、平野敦士カール教授のプラットフォーム戦略に共感を得たことが多い。お財布ケータイを考案された方で、現在は大学院の教授もされている。どこかで詳しく書いていくと思うが、興味のある方は、師の著書を読むといいと思う。