読書

やはり漱石が気になる

古本屋でも漱石

古本屋で最近、見つけた書籍。1965年のものである。漱石好きで学術研究とは一線を画すというようなことを冒頭に書かれている。しかしながら、内容は文学論から作家・作品論、人物に焦点をあてた整理がなされており、興味深く読ませていただいた。文学とは本来、学術的に考察するより、楽しんで読むという行為こそがやはり文学であり、小難しいことをとも思うところもある。しかし、100人読めば、100通りの読みが存在するわけで、いろんな感想や考えを持つといいと思える。研究者が書かれたものではないし、僕が生まれるよりもだいぶ前の書籍であるが、僕にとっては新しい出会いであった。もう漱石も没100年をこえるわけで、いまだに国民的作家で増刷を続けるベストセラーである。過去にわからなかったことが見えてくるのではないかと思い、かなり頭の中を占めるようになってきた。コロナ時代の混沌さがそうさせるのか、眠っていた情熱がそうさせるのか、思案のふける日々である。

 

時代は変わる

キャッシュレスへ

そもそもキャッシュレスに社会が移行しているにもかかわらず、新紙幣を発行するということ自体がよくわからないが、時代は確実にキャッシュレスへ向かっている。特に消費税10%に控えた10月に向けて、ポイント還元の特典導入はさらにキャッシュレスを推進するであろう。そんなこともあり、この書籍を読んでみた。100億円還元実施したpaypayなどは知っていたが、他の種類も多くあった。即時決済や先払、後払などできるものとできないものや、活用法など初心者にわかりやすく書いてある。僕も役立ちそうなアプリはインストールしてみた。時代の流れからちょっと遅いが、僕もキャッシュレスを少しずつやっていこうと思う。確かに便利であるが、お金の重みが薄れるような気もする。時代は変わる。いいところも悪いところも受け入れていくべきであろう。キャッシュレスに関しては何等か書籍を読んだり、インターネットで調べるなりした方がいいと思う。

 

会社を作る

最近興味ある人

今、ベビーシッターの会社、キッズラインなどで活躍されている経沢香保子氏。何かのテレビかで見て、非常に興味が沸き、書籍を購入してみた。たぶん最初の著書で約15年前のものであるが、新鮮に読むことができた。自身の会社設立の背景や過程といったこと。女性目線で書かれていたが、男性の僕でも興味深く読むことができた。こうして読んでみると、やはり自分で会社を作り、経営する。その方が充実して過ごすことができるような気がする。苦しいこともたくさんあるが、それ以上に喜びもある。だからこそ、どのように会社を構成すれば、充実した生活へつながるのか。年商1億円を目指し、3,4名の会社構成。年収は2~3千万。利益率の高い、オンリーワンの仕事を選ぶこと。言うがやすしではあるが、ビジネスに対する着眼点や展開の仕方には、大いに役立つと思える。これからは女性の時代か。僕が興味が沸き、会ってみたいなと思う経営者は、なぜか女性ばかりである。たくさん他にも著書もあるようだから、連休中にもう少し読み進めたい。

 

気分転換の読書-たまには文学-

三田文学の源流、永井荷風

永井荷風を読んだ記憶はある。記憶はあるといっても、遠い記憶を引っ張り出す、そんな感じであったが、改めて三田文学、慶應義塾とのかかわりを知るいい機会になった。書の中にもあるが、慶應への現代への系譜としても、永井荷風という人を論じ、語り継いできている。この書の中で、慶應出身者が論じた共通の問題点として、このように末延が述べている。「それぞれが「性」という荷風文学を貫く根本主題をしっかりと視座に据えたうえで、荷風文学における根本主題として、それぞれの作品の最も奥深いところに秘められた「性」による国家の解体という、荷風のきわめて過激な思想と、それが日本の近現代文学と二十世紀の世界文学に対して持つ意味が、十全に読み解かれてこなかった(273-274頁)」と。なるほど、人間の「性」のドラマを、人間の根源的な主題への向き合い方は、接近していても、接近できていないのか、現代の作品はそこへたどり着いているのか、いやそうとも思えない、ギリギリのところへの描写はどうなのか、いろいろ思うところはある。荷風は物語は書いたが、小説は書かなかった、書けなかったということも過去の論者の指摘もあるようだが、それはどうなのか。荷風を少し読んでみたくなった。

慶應義塾文学科教授 永井荷風 (集英社新書)

越境の醍醐味

揺らぎの中の「私」

新聞の広告で掲載されていた書籍で気になったので、購入し読んでみた。僕もこうした「越境」的な生き方や思考をしていると思うが、なるほどと共感できる点が多かった。越境の醍醐味として、4つの類型を挙げられている(P232-233)。

①知らないということである。
②知らないと知って、停滞を破る。
③離れているものどうしに共通点を見出す。
④知らないことを知ることで多数の視点を持つ。

専門を決めるということは確かに有用なことも多いが、専門を決めないということも一方で新境地を見出していく。そのためにも質問力を磨くことは、上記の4つの類型に示した越境力を手助けするだろう。意外に池上氏の書籍を僕は読んでいないことに気付く。難しいことを優しく説明できる方だから、僕ももう少しいろいろ読んでみようと思う。

 

 

週末移住について考える

これも一つの生き方

2020年が近づくにあたり、価値観はさらに変わってきている気がする。都会でガツガツやることに疲れ、田舎暮らしを望む。そういう人が増えたと思える。一定の生活水準を確保し、それ以上は望まない。多くを望まず、ほどほどでいいんじゃないかというように。たまたま縁あって読んでみた。平日は東京で働き、週末は八ヶ岳で過ごす。後に早期リタイアをして、八ヶ岳での生活をつづったもの。確かに田舎の方が子育てにはいいと思う。人間関係は非常にめんどくさいだけど、こういう生き方もいいのではと思う。40歳を越えて、思うことが少しずつ変わってきた。概ね自分が出来そうなことが、見えてきたのが大きい。この点、すごく寂しい面もある。ただ残りの人生を楽しんで生きる選択肢のなかに、こうした考えもあるなと思ったものである。

 

保険代理店の逆襲

雑談から学ぶ

とある保険代理店の方とお話をしていたが、保険業界も甘くない。保険代理店の規模によって、保険手数料やランク等格付けされ、その基準があるようだが、殊更に小規模なところは大手の締め付けが厳しいそうだ。その事実を反転させ、小規模な保険代理店がM&Aをし、たとえば保険収入を100億円にすれば、大手に圧力がかけられるという。テレビなどの業界で知られる電通なんか、同じような構図な気がする。テレビ関係の方に話を聞くと、広告代理店→テレビ局という階差的な順序になっているようで、本来、逆の配列になっているという。つまり、保険代理店にせよ、小規模なところが立ち行かなくなってくると、こうした小を大にする思想は、当然に思うことだろう。やはり大手が儲けすぎたし、あるいはやりすぎた。共存共栄をとらなかったんだろうと予想する。どのビジネスにしても、そう。激変の今をどう立ち向かうのかはこれからの大きな課題である一つのお話であったと思える。

 

参考になるビジネスモデル

こういう手もあるか・・・

認定パートナーをさせていただいている(株)ミュ-ジックセキュリティ-ズの募集サイトのセキュリテで、トレ-ラ-ハウスのファンドを見かけた。どのようなものだろうと関心があったので、早速適当な書籍を見つけて読んでみた。トレ-ラ-ハウスだと、固定資産税がかからないとか、市街化調整区域でも導入できるだとか、こういうやり方もあるかと思ったものだ。特に立地はいいが、地形の悪いいわゆる死地では、活用が面白い。書籍の中でも、渋谷でうまく活用している例が掲載されていたが、考え方でビジネスは生きる。そう感じるものである。すべてがそれがいいというわけではなく、あらゆる角度を検討し、選択する。その意味においては、トレ-ラ-ハウスの事務所など、考えれるなと思ったり、さまざまなビジネスで使えるなと思ったりと。少し調べてみるといいと思う。僕は参考になった。

 

最近の読書より

女の概念

この数か月、北の国からに凝っており、改めて世の中を見つめなおすというか、あるいは人間の生き様や感情など様々な観点で、向き合っている。2002年の遺書で北の国からは終わるわけだが、震災があった2011年にも、もう一度北の国からの続編の検討があった模様。そんな話やこれまでの北の国からのルーツを脚本家自身が振り返っている一冊。さて、興味深い箇所があったので、備忘録として記録し、紹介する。倉本氏いわく、女の概念を4つ挙げている。合っているなと共感できるところもあるので、記したい。

①女は男より大体多かれ少なかれ、内部に二面性を持っている。
②女は男よりはるかに巧みに、嘘をつく能力に長けている。
③女は男よりはるかに強い。殊に内部に強さを秘めており、その強さをかくして可愛くふるまうという先天的な才能がある。
④女は持続力を有しており、男の瞬発力に比較してエネルギーとしてはとても男は太刀打ちできない。

この4つだそうだ。多くの男性はうなづけやしないだろうか?多少言葉が違っても、合っているところは多い気がする。

著者 : 倉本聰
1981年の放送開始から30年。文明の奔流に流されてきたこの日本を突如襲った東日本大震災。その悲劇に揺れる2011年3月、脚本家・倉本聰が初めて語った『北の国から』の時代への予言。
発売日 : 2011

結婚はコスパが悪い?

社会構造の変化

インタ-ネットで見かけた特集記事で掲載されていて気になった事案。晩婚化というより、嫌婚など結婚に対して自らの意思で選択しない人が増えているようだ。金銭的な面、生活の面など、昔のように結婚=普通の等式ではなくなったのだろう。その普通っていうのは、結婚して、子供を作って、そして成長を見守り、巣立つ、孫ができるなど、そんな流れのようだ。結婚をしないことは決して悪いこととは思わないが、既婚者の僕から見れば、いいこともたくさんある。自分のことをこうしてみてくれるのは子供しかないし、仕事から家に帰った時に電気がついているのは、幸せなものだ。生き方は十人十色。社会も変わった。結婚ってどうなの?これは最後までわからないのかもしれない。