読書

もう既存の学校では教えることはないのか

先生が馬鹿だから学校行くのやめた

9歳で学校を行くのをやめる生き方を選択した中島芭旺君。学校という場所はいい子を作る、先生の都合のいい流れを作る箱である。芭旺君の生き方は賛成だ。事実を自分で確かめる。いろいろ自身で悩み、自分で答えを出す。これは問題意識を持ち、仮説をたて、検証する。問題を解決できる頭を持つということになるだろう。僕の子供が学校行くのやめると言えば、よく言ったというと思う。応援する。人と同じように生きなくてもいい。それでいいと思っている。芭旺君のこれからに期待をしている。フロントランナ-になるかもしれない。

 

今でしょのスプリングボ-ド

取り込みやすい役立つヒント

有名な林先生の書籍。カバ-のセンスのなさが残念だが、内容は面白い。考える枠組み、たとえばP28,「2本の対比軸を設定して、問題をナチッラルに深く考察する」といったものは、簡単な座標軸を描いていけば、すぐにでもできるし、実践できる。そして、講義調の話し言葉ですっと読めるのではないかと思う。他の林先生の書籍も読んだことあるが、物事をしっかり深い洞察と考察がすぐれているのだろうと思う。ここには問題の仮説が明確であり、その答えの導出がわかりやすいベクトルで届いているのではないかと思う。それにしても表紙が悪い。書籍の内容を打ち消してしまうので、次の版があったら返るといいと思う。本も見た目必要です。

 

音大卒のキャリアガイド

自分の好きと将来

僕は意識しなかったが、音大卒=音楽の仕事というシナリオが当たり前で、それ以外は負け組というようなところがあるらしい。しかし、この書籍でも述べているが、法学部に行けば、弁護士や法律の仕事というシナリオには必ずならない。だから、音楽に打ち込んだ経験を活かし、幸せなキャリアを築けるのではないか、充実した人生を送ることができるのではないかというガイドが書かれてある。音楽の効用を非常に感じるし、可能性を感じる僕としては、音大をはじめ芸術系のものは強い関心がある。考え方ひとつで全く異なる扉が開けられる。音大卒でない人も何か気づきがあるのではないかと思う。「武器」多いに越したことはない。

 

著者 : 大内孝夫
ヤマハミュージックメディア
発売日 : 2015-01-22

生き方は多様だ

東京芸大の魅力

最近は本屋に行く余裕がない。そのため、自分の目で注目書籍など目に触れる機会がめっきり少なくなった。それでも読書はできるだけするようにはしている。この前、たまたまスーパ-の本屋で見つけた書籍であり、興味深かったために購入して拝読。著者も一部のヒアリングといっているが、東京芸大って面白そうなところだ。枠がない。そして正解がない。そんな生き方を追体験できる。教科書的に生きれば、ダメかもしれないないが、身体が芸術であり、そして作品である。すべて二重丸の生き方なのだ。だれも教えることはできない。でもこの多様性の空間を提供できる東京芸大の素晴らしさとその関係者は、魅力いっぱい。若いころにこういう選択肢があるんだよって知りたかった。僕はそう生きていただろうに。

 

様々な人から勉強法を学ぶ

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目標を実現するために

勉強法など自己啓発できるようなものを読むことがある。勉強法については、読む機会を作っている。試験には過去問題から解くようにとか、誰もが書いているようなこともあるが、それ以上に整理の仕方、時間の活用など、あっこれ自分も導入してみようと思うものがある。今回で言えば、昼時間を1時間延ばすということ、午前中に仕事が効率化できるので、昼ごはんを1時間延ばすといったことがすぐにできること、かつ確かにそうだなと思っている。医師であり、MBAを取得し、時間の細切れを使いながら、そしてプライベ-トの充実を図っているのは素晴らしい。時間は平等。みんな24時間である。この24時間にどれだけのことを実行し、成果を上げていくのか。僕もやること山積みなので、しっかりといいことは導入していきたいと思う。他にも参考になることあるので、合間に読んでみるといいと思う。

 

ボジティブにとらえるか/ネガティブにとらえるか

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生涯現役で働く術

僕自身は近年、サラリ-マンの方が幸せな気がしている。中小企業の経営者とばかり会うが、税や社会保険の負担が多くなってきていることや、そもそもの収益力が弱いなど、経営状況は厳しい。もちろん骨太にいい会社もあるが、経営の苦しさをみていると、毎月のフィ-をもらい、その中で生活する方が気分的に楽な気がする。この本では「社畜」という表現があるが、そういう会社も多くあるのも事実だし、気持ちの持ちようだ。しかし、フリ-エ-ジェントの生き方はこれから必要で、ライフスタイルも変わってきている。なので、自営業ができる人は挑戦していけばいいし、サラリ-マンで過ごすのも一つの選択肢だ。これは各々の生き方の捉え方で、思考のありようが問われている気がする。僕はサラリ-マンをやったことがないので、正直ないものねだりである。経営者は一度は考えるようだ。自分の環境はやるしかないということでしかないが・・・・。

 

音楽で成長の土をつくる

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音楽と教育

音楽の効用が幼児教育に重要なパーツであると昔から思っており、うちの子供たちもヤマハ音楽教室に2歳から通わせている。最初の頃は音に親しむという感じであったが、徐々に音を覚え、歌を歌い、ピアノが弾けるようになってきた。今のところ、3人のうち、2人通っているが、いずれもじっとしていなかった。他の子はちゃんと静かにしているのに、自分の子供だけうろちょろうろちょろしている。しかし、誰よりも早く歌は覚えており、口ずさんでいる。すぐに効果を測定するには難しいが、ヤマハさんに通わせてよかったなと思っている。音で覚えることで記憶力も育つだろうし、作法も学べてくるだろうと思う。少し興味があり、何冊か音楽関連の教育を読んでいる。子育て真っ最中、この時の時間に活かしてみたい。

「思い通りにならない」から「より豊かに生きる」へ

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早く出会えればよかったと普通に思う

子供はヤマハ音楽教室に通っている。かつての僕も音楽教室には通っていた。自分の意志で小学校に入ってからやめた。しかし、今となっては一番続けていればよかったと思い、後悔の念がある。たまたまこの本に出会えた。心がすっとした感がある。内容は、音楽大学卒業のマイナスと思われがちであるが、素晴らしい武器となる人生の選択ができる。それは音楽大学で学んだ素養や作法が十二分に活かされる。しかし、人生は思い通りにいかないから、思考のスイッチを変換して、より豊かに生きる方法があるよってことを書いてある。簡単に言うとそんな話。人と違う生き方を選ぶのは、相当の覚悟はいるかもしれないが、こうした考えや生き方があるなと素直に思える。音楽を通じて、学ぶ世界は無限の可能性を秘めている。この戦い方を僕は知っていればとまた違う生き方ができたであろうにと思い、つらつらと脳裏に刻まれる言葉や思想を得た。自分の子供は芸術系に進んだらどうかと思っているが、本人の自由。僕の思想は押し付けられない。音大卒の戦い方は、参考になったので、ご紹介まで。

著者 : 大内孝夫
ヤマハミュージックメディア
発売日 : 2015-12-18

舞姫、エリ-ゼのその後

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飽くなき探求

徹底した調査によって、エリ-ゼのその後が明らかにした一冊。森鷗外が唯一、愛した女のではないかと言われているエリ-ゼ。舞姫の作品に出てくるエリスがモデルとされているが、エリ-ゼがその後、どう生きていたのかということを知れる。鷗外の死の直前に、手紙や写真など自身で処分されたと言われており、記録がない中、六草さんのドイツでの調査がこうやって、世の中に読まれ、披露できるのはとても素晴らしい。やはりあきらめてはいけない。それでもここまではなかなかできない。是非、手にとって読んでもらいたい一冊。鷗外の見方が変わるかもしれない。

 

旅化する社会

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価値と変化

谷口先生の最新作。ようやく読みました。今回の新作は、自分の今とフィットして、再認識・補完・補強できる内容でよかったです。過去のものも気づきを得ることができますが、著書の中で一つだけピックアップすると、価値再考というところ(P102-104)。具体例で挙げられてますが、60歳以上の方に生活の満足度を調査したところ、おひとり様の生活の方が幸せではないかという調査結果がでたそうだ。家族を作って、生活することが幸せだという価値はもう過去のものになってしまっているのか?価値と変化。変化が常態化するという現実は、ほんと向き合っていかないといけないと思うところである。約280ページあるが、良書。読んでみてほしい一冊。

 

著者 : 谷口正和
ライフデザインブックス
発売日 : 2016-10-21