会計・税務

学者と酒にまみれて

再会

僕が所属できないような高尚な学会、日本会計研究学会が広島で開催されたようで、夜にかつて共同研究したり、交流のある先生方が声をかけてくださった。2日間、広島の街でわいわいがやがや、やって、昼間はお勉強(僕以外)。久しぶりにお会いしましたが、僕も研究もっと頑張らないと思う次第で、仕事は違えど、共通点もありと、刺激的な時間でした。とある場所で、どうせ広島に来たんだからということで、カ-プ一色で楽しみました。またどこかで再会できればと思っております。秋になったし、再度、研究もエンジンかけなおします。

使える一冊

中小企業の財務管理

大企業偏重の書籍が多い中、中小企業の財務管理に焦点をあてた一冊。大学で講義をいざしようと思った際に、中小企業向けのものがないということで執筆したそうだ。中身も、非常にかみ砕いて書いており、学生や会計実務者の初心者向けに役立つと思う。坂本先生の「会計で会社を強くする」という考え方は、大きくうなづける。会計が経営の根幹を為すわけだから、しっかりとした柱を作るべきだと思う。こうした考えの普及、会計軽視の経営者にはもう一度、立ち止まって考えてほしいなと思う。

 

仕訳の辞典

こういうやつ、やっぱりいるよ

会計実務に携わって、やっぱり仕訳であれって?思うこと、今でもあります。昔のように、伝票を切って仕訳をおこすことの繰り返しで、会計のマインドがつくように思う。会計処理で迷う?勘定科目はどう?と思った時に、調べる辞典でこれを使っている。中小企業の実務ではここまでの仕訳するっていうのはあるけれど、やはり役立つと思える。経理担当者は何かこうしたものを持っていた方がいい。

 

粉飾決算を暴く

改めて複式簿記の有用性がわかる

ある事案があって、不正な会計(経理)の話が舞い込んでいる。いわゆる粉飾決算である。売上の水増し、除外、経費の水増し、除外、棚卸等、様々な要因はあるが、まずもって複式簿記できちんと処理することで、多くはその取引の意味がわかるものである。しかし、日常をずっと過ごしているわけではないので、流れを掴むまでに時間は要するが、何か足跡がつくものだ。たとえば、会社の金を横領したら、罰金刑ではすまず、刑事罰の対象になる。業務上横領は非常に重い犯罪である。会計屋さんはどう対処していくことになろうか。ビジネスとしてくれば、それは対処しなければいけない。実務もそうだが、学術的に考察しても面白い分野の話である。さあどうなるのか?最近の書籍から紹介します。

 

会計を把握する

お金の流れの簡易的な把握

何かと和仁さんのキャッシュフロ-の会計について、周りに語る人が多くなっているので、購入をしてみた。会計に関して、僕の興味は「難しいことを優しく語り、専門的な把握ではないが、大よその概算を経営者自身が把握するために、会計の役割をしっかり認識し、経営に活かそう」ということである。その点、この書籍はその知識を与えてくれる。会計について、軽視する経営者(したくてもできない人もいるけれど)が小規模なところは多いと思われる。しかし、会計がわからんで経営はできない。稲盛さんの言葉でもあるが、会計実務にかかわっている以上、少しでもそのことにわかってもらえるようにと思う次第である。僕はあくまでサポ-タ-、主役は経営者。主人公よ、自らの手で作り出そう!一読するといいのではないかと思う次第。

 

今日しかない

この時期、多忙につき

昔からのお付き合いの中で島根県のある農家さんの仕事をさせてもらっている。どうしても行く時間が見当たらず、それでも行かないといけないことから、意を決して行ってきました。銀世界、雪一面である。道路は大丈夫であったが、また明日あたりから降りそうなこと。雪の影響で産直によってみたが、農作物もほとんどなかった。それにしても少し離れるだけでこんな情景が違う。まあ行けてよかった。

確定申告の時期

せわしい時期です

今の仕事をしている限り、この時期は忙しくさせていただく。何かと年度末で他のことも重なり、てんやわんやになってしまう。確定申告もマイナンバ-の導入などで、かなり面倒な作業を強いられる。時期を集中させるのは、いろんな関係もあるのだろうが、効率がいいのか悪いのか考えものである。ほぼ自分のものも仕上げた。昨年は厳しい決算だったが、今年は巻き返していきたい。扶養控除が亡くなって以来、税制では子育て支援は全く感じられない。移民を増やし、人口減を防ごうかということか、いずれにせよ、確定申告でまだまだ忙しくなる。

 

農業簿記の探索

昭和32年の書籍発見

ときどき研究書の古本検索したら、ヒットをたまにする。なかなか所有してないものであるが、手に入れることができた。昭和25年の青色申告制度から農業簿記の問題意識がみてとれる。この書籍を読んでわかったのは、GHQの影響は間違いなくある。神奈川大学の戸田先生もよく指摘されていたが、間違いなくそうであろうと確信を得た。当時、一緒していたころ、よくこの問題は言われていたが、さして僕が関心がなかった。関心がなかったが、農業会計の流れや歴史から考えて重要な点であるだろう。書籍はあるときに買わないとなくなってしまう。古い本であったが、農業会計が未分化であるときの貴重なものであるだろう。

セルフメディケーション税制

健康増進と予防を税制支援

施行から6日目。セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)が、平成29年度の申告より適用される。健康の推進や病気の予防に税制が支援するというもの。ドラックストアなどにパッケ-ジに税額控除商品と書いて有ったり、レシ-トで対象商品に記載される。この税制は普及するのではないかと期待される。とりあえず、措置法による5年であるが、使える武器は使ったらどう?というのが持論。意外に盲点というか知られていない気がしている。注意深くみていきたい税法である。

 

マイナンバ-は便利なツールなのか

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実務者からすれば厄介な代物

マイナンバ-は本当に導入してよかったのだろうか?負担があまりにも大きく厄介な制度である。マイナンバ-による証明書の提出省略ができ、税、社会保障、災害対策の行政事務に役立つとされている。しかしこれを各々から集めるのは、仕事として受ける側にとっても、提出義務者にとっても、ほんとめんどくさい。そして時間を要する。個人情報の在り方は考えていかないといけないが、これは理解がまだまだ及んでいない。安易にマイナンバ-を伝えるべきではないし、悪用されないだろうかと危惧がある。様々な点で法改正が多く、頭がついていかない。マイナンバ-はとにかく考えモノである。しかし、制度としてある以上、学んでおいた方がいい。