会計を伝える
ラジオを始めてから、6か月。様々な方をお呼びしてきたが、今回は、福岡大学の飛田努先生 をお呼びした。研究も一緒したことあるし、博士論文にはこの先生なしでは完成することはなかった。先生との思い出は、研究を通じて、論文を読んだといわれて、内閣府からお話がきたことだ。ベンチャー投資減税が3年から5年へ延長になったと変わったわけだが、その重要な示唆をあいただいたということで、その後少し協力できた。さて、今回、農業と会計というテーマで24分やったわけだが、改めて会計を始める人にとって、躓く点と重要な点と短い時間ではあったが、詰まっていたような気がする。来年から大学で会計学を教える身としては、そこをどう伝えるのか、ここを越えないと会計が理解が進まないんだよなと思いながら、時間を共にできた。やはり大学の先生をお呼びすると、話し慣れている。講義を聞いている気分にもなったが、改めて農業会計の面白さも感じる時間となった。コロナでなかなか会えないが、今年は飛田先生ともお会いしたいと思う。
コマツの管理会計
また高尚な書籍をいただいた。学術書はやはり時間がないと読めない。確定申告が明けたら、読もうと思うが、丹念にコマツの経営、とりわけ管理会計に着目して、ヒアリング等をすすめて編纂された学術書。管理会計は、比較的実例や実務研究がさかんになっているが、やはり大規模(どこまでの規模を大規模というのか)なところを取り上げることが多い。小規模、中小企業は未分化の中にあり、研究としてはこちらを対象としたほうが個人的には関心がある。ただし、大規模は研究がしやすい一方、レッドオーシャンの研究領域なので、新たな知見を導出するのもまた大変なことではある。いずれにしても、まだ読んでいないので、それからにしよう。ありがたく感謝を込めて、この書籍をご紹介しておきたい。
事業再構築
3次補正の目玉である事業再構築の補助金。この話は毎日のようにしている気がする。通常のものでも100万円から6000万円の補助が受けられる大型ものである。しかしながら、活用イメージをみると、「思い切った」事業再構築を支援といいながら、内容はそうでもない感じがする。たぶん殺到する案件になると思う。補助金などの申請は、通るに越したことはないが、事業の見直しという点で僕はいいと思っている。ただ経営者が書くべきで、それを専門家が添削する形がいい。人任せではやはり血液にならないからだ。経営環境はさらに厳しくなる。こうした前向きな補助金もぜひ活用をすすめたいと思う。
もう8年が経過している
過去に住んでいる町の選挙に出たことがある。自分自身ではトップ当選するだろうと思っていたが、そう甘くない。落選。たった一人しか落ちない選挙で負けた。今でも選挙に出てくれと言われることがある。河井問題があってから、殊更声が大きくなってきたが、結論的には選挙には出ない。過去のブログでも記載した通り、8年前に審判を受けたので、僕をもっと必要としてくれる場所で、社会貢献はしたいと思っている。選挙に負けたことは今ではよかったように思う。野心もかなりあったが、民意で負けたんだから、民意で選んだ人を支援してあげてほしい。お金をもらった人を支援したのかもしれない。それも自分で投じた1票。これは紛れもない事実である。統一地方選が近づいているが、僕は出ないので公言をしておきたい。すべての候補者に敬意を払う。ぜひ悔いのない戦いをしてほしい、そしてよりよい社会の実現のために、働いていただきたい。
最近の読書
読書をするのもかなり鈍化している。時間がなかなかない。それでも読んでいないことはない。ネギ農家から紹介されたのがこの本。よく売れている書籍のようだ。素人から農家へ転身し、体験をもとに農業と向き合って、農業ビジネスで考えたことを述べられている。表現は違えど、共感することや、こう伝えればより人に伝わるのではないかなと思うことなど、勉強になった。読みやすい本なので、ぜひ手に取ってほしいと思う。6次産業のことも書かれているが、6次産業の違和感は全くその通り。僕もかつて6次産業の支援をしていたが、結局のところ、成功例が少ない。レッドオーシャンの世界には新たな敵がいるものだ。取り組み自体は否定はしないが、かなりの戦略や覚悟など用意すべきだろう。僕には6次産業を支援し、成功させるだけの能力はない。ただ自分の持つ領域や器の中で勝負していくことを考えていこうとする支援、伴走はできると思う。ここに活路があるような気がしてならない。今日の読書から紹介をしておきたい。
時の流れ
早いものである。1年前、博士号の最終面接の日である。前日に大学の図書館で勉強して、望んだ。農大は論文だけを出しただけの学校といえば、そうかもしれないが、1.5か月の一度くらい通っていたので、殊更思い出がある。収穫祭(学園祭)の準備時期に紹介をしていただき、春夏秋冬。数年経過したが、ようやくこぎつけた日。父の死去から事務所の再編からとかく忙しく、てんやわんや。しかもコロナが始まった時期であったし、指導教官の退官など、もう時間がないというギリギリのタイミングであった。去年のこの時期の記憶がとんとない。学術研究もほんと出来ていないし、自分に余裕がなくなっている。時間の使い方の悪さも起因していると思うが、ちょっとずつでもやっていかなければと思うものだ。論文を書かなくなると、書けなくなる。その恐怖はあるが、学術研究でも僕にとって、「残された課題」があるので、それは少なくともクリアしたい。あと学位記を目の前で授与をされてみたい。過去、すべて授与は後日しか経験がない。歳をとって、1度くらいは経験したいイベントかもしれない。コロナも1年以上、続いているのかと改めて思うことでもある。
所有から使用へ
都心では企業ビルの売却が多いと聞く。広島の都心でもそんな話を耳にした。テレワークなど働き方も変わり、コロナで価値観も変わり、所有から使用という価値観の表れか。いや企業の資金繰りという解決策か、真贋はさておき、不動産の売却は続くのではないかと思う。不動産の購入者は誰か。外資系あるいは外国人など日系、日本人ではないケースが多そうだ。日本の不動産は有望なのか。不動産をどう捉えればいいのか。インフレに強いとか、生涯年金の位置づけなど個人の不動産は確かにそうだろう。企業ビルはどうか。これから地方へ人材が分散されるのなら、企業の抱える大きなビルはいらない。コワーキングスペースで十分といえるのではないか。不動産の所有も維持費もかかる。個人は相続も考える事案となる。生き方も含め、不動産は我々に問題提起しているような気がしてならない。
注目のファンド
パートナーをやっているミュージックセキュリティーズのファンドの中で、今回、しなの鉄道のファンド が募集している(写真はしなの鉄道ではありません)。息子の影響もあって、鉄道はどうも気になる。気になるとはいえ、このファンドの中身である。観光列車のろくもんで知られているしなの鉄道であるが、今回、鉄道車両の購入費を集めるファンドを組成するようだ。特典をみても、鉄道ファンにはたまらないのではないか。鉄道のファンドは組成しやすいと思う。たぶん乗車数を割り出して、料金を計算し、収支計算しているものと思うが、鉄道車両もSDGSのことなど環境に配慮したものを念頭に置くと、さらに費用もかさむと思われる。しかし、僕から見てもいいファンド組成と思っている。是非、参画したいと考えている。
迷走する対応
全国初のケースとして、広島市が緊急事態宣言が出て、それぞれが思いは別にして動き始めたという矢先、2日後、該当しないと。そこには至っていないという。西村大臣の会見では調整すると言っていたが、これはいつから始め、いつ一応の終わりにするのかという期間の問題と思っていた。周辺市町は対応がない不満や、業種の偏りという不公平感など、別問題をどう対処していくのかという次のステージの問題と思っていただけに、今回の決定はよくわからない。会見でいうべきではなかったし、ただ混乱しただけだ。悪夢の民主党政権と揶揄したが、今の自民党はどうなのか。政治不信が強まる今、もう少し真摯な対応をしてほしいものだ。
最初で躓かないように
来年度から大学で非常勤ながら「会計学入門」という講座を受け持つことになった。前期、別の先生が教える簿記入門という講座を受けての後期のコマとなる。簿記であれば、簿記3級のテキストを題材に講義を展開をよくしているようであるが、資格予備校ではないし、大学という位置づけを考えると果たしてどうか。今回の僕の担当では、写真にあるテキストを使う。古い教科書になるが、他は色々見たがとんといいものがない。大学の先生方はどうやって会計を教えているのだろうか。不思議でいけない。これを下敷きに、補足を加え進める。この教科書は会計の基本のフレームワークの理解に適している。要点が書き込みで学べるようになっており、僕が見た中では一番いい教科書であると思う。今年は大学での本格的な教壇DEBUT という新たなステージが用意されたので、しっかりやっていかないと戒めている。会計の入門テキストはどこかで執筆する必要性があるような気がする。