会計学を教える

やっぱり今年もこれ

発行年は古い教科書になるが、2年目の会計学入門も昨年同様に進めている。書き込み式のテキストをたどりながら、必要事項を板書して、自身で考えさせてといった運び。簿記入門というのが前期で用意されているが、受講していない人もいるので、簿記の復習もする。しかしながら会計理論を少しでも習得できるように板書も工夫しているつもりである。もし会計入門というタイトルの講座だと学問はしないだろうが、あくまで会計「学」入門となると、会計学を教えることになる。今年もあれこれ目を通したけど、しっくりこない。今の大学ではこの教科書が一番フィットしていると思っている。教える方もいろいろ考えてはいるが、学生はどうだろうか?だいぶ教科書も終わりに近づいてきた。年内には教科書は終わりそうだ。

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著者 : 友岡賛
有斐閣
発売日 : 1996-04-01

突っ走るときと立ち止まるとき

忙しいなあと思う

とにかく1日が早い。すぐに昼が来て、夕方が来る、そして夜、そして寝る。翌朝という感じで何をやって、何が成果なのかもよくわからないが、走馬灯のように時間が過ぎる。これが充実しているのかどうか、それもよくわからないが、とにかく忙しい気はする。確かにあれやこれやしている。あれやこれや。何か化けそうな気もするしと思えば、いっちょやってみるかと思うし。優先順位をつけながら進めないとと思うし、一つ終われば2つやることが増えているもするし・・・。まあいろいろだなと思いつつ、毎日が過ぎる。

論文によって正当に評価される

論文以外に得るものはない

読めばわかるとある学者に言われたことがあるが、僕もそう思う。学会に行こうが、そう得るものはない。なので、そんな時間があるならば、文献を多く読んだ方が効率も良い。久しぶりに星野先生の文献を読んだ。学生時代はあまり合った方の先生ではなかったが、自分の成長もあるのか、素直に読めた。文章的には特徴的な文体であるが、会計学をしっかり向き合う姿勢が見て取れる。簿記の軽視という考えだったところは今でも会計観が合わないが、財務会計のルールや理論と向き合う点は参考になることが多い。残念ながら、数年前に亡くなられて、もう議論することもない。ただ残された論文から学ぶことも多いというのは、学術的に功績があるともいえる。

 

塾の言葉

慶應義塾に戻る

先日、読んだ友岡賛先生の著書「会計学を索ねて」の最後の言葉は以下のとおりである。

慶應義塾は早くからして封建的な師弟関係を排斥した。もとより、この塾に師承伝受などのあるべき筈はない(高橋誠一郎)

どきっとした終わり方で本が終わるので、先生にもびっくりしたという話もしたが、慶應義塾という場所はそうなのかもしれないと思う。塾員として見ると、こういうことだったのかと思う。学部では分野違うし、接点もない。だから師弟関係よりも独立自尊の精神というか、その人だけに扉は開かれている。そんな気がしてならない一説である。本題の中身も会計学面白いが、最後にこの言葉で締めるセンスも素晴らしい。

 

酒場にて

久しぶりの電話から

お世話になっている方から久しぶりの電話から、最近、一緒することが多くなった。そのときに話になったとある焼肉店で一杯やることになったわけだが、その方もうまいと好評の味である。僕の動きも活発になりつつある。何か「変化」が必要だと感じているからであり、その「変化」は新しい「価値」を創造していくんだろうなと思うのだが、そんな予感満載である。時間的に余裕がないのはないが、それでもこうして時間と空間を共有すると、接近してくる。そう思うと、今しかないと思えて仕方ない。

一葉ブームは訪れるか

文学館巡り

上京をすると、よく文学館や美術館などをめぐることが多い。前回の上京のときも漱石記念館に行ったものだ。企画展などがあると、また新しく見えるし、歳を重ねるとまた違う景色に感じる。樋口一葉はお札が変わることもあって、来年は注目されると予想しているので、一足早めに行ってみた。15年前くらいに一度行っているが、大変きれいになっていた。改装をしたようだ。彼女の生き方には非常に興味深く、調べた時期があった。奇跡の14か月というすさまじい執筆活動の裏に、吉原という遊郭のそばで育った特殊な環境もある。そんな彼女の格闘と覚悟を決めた文筆という行為は、僕にはぐさっとささるものである。一葉の記念館も是非、立ち寄ってほしいなと思うものだ。

学会嫌いの人の学会報告

久しぶりの学会報告

思えばコロナ前に学会に行ったきり、学会には参加していない。そもそも学会が好きではないので、そうは行こうとは思わない。が、今回、ちょっとやってみようかなと上京してみた。明治大学は初参上。いいところにあるね、場所も移動がしやすいいい場所。今回、論点がぼけているような気がして、報告も今一歩な気はしたが、まあこれはこれで。博士号を取得してからは非常に学術研究が楽になった。型をくずして、新しいものを作り出すチャレンジもしやすい。そんなこんなで学会。今後はいつ参上しようか、また考えましょう。

会食

本来はもっと活発に

夜出ることがたいぎくなってきており、出不精なところがある。コロナで制限もあったが、それ以上に年齢だろう。若いころから結構出ていたので、そんなに出ても思うこともしばしばある。一度出ると、それなりに充実した時間は過ごせるが、出るまでのハードルが高い。それではいけないとこのブログでも何度も書いてきたが、やはり今の自分は、出不精な僕なんだろう。酒を飲みに行くときはやはり日本酒がいい。こうした和食の方が僕には好む。時折は出るようにしなければと思いながらすぐに元通りになる。そんなスパイラルである。

農大の思い

2017年の秋

農大にお世話になり、博士号をいただいたわけだが、思い起こせば、2017年秋にはじめて農大に行った。ちょうど収穫祭(学園祭)の準備時期で変わった大学だなと思ったものだ。当時は東農大と言っていたが、邪道らしく「農大」というのがいいらしい。1年間で博士を思ったが、結局2020年の春までかかってしまった。世の中、そんなに甘くない。農大は通ってみたい、学籍を持って過ごしたいような学校だった。農業に興味がなかった若いころの僕は検討さえしていなかっただろうけど・・・。

待望の新刊

会計とは何か

会計学の分野で崇拝している友岡先生の新刊。のそりのそりと読ませていただいている。会計をできるだけ平易な言葉でかみ砕きつつ、本質に迫っている。螺旋状に会計学を1周、2周、3周とまわりながら、会計とは何かというところの到達点を見出そうとしている。この問題は僕も正直よくわからない。終わりは始まりだからだ。いつもああでもない、こうでもないと考えるが、最後は友岡先生の著書に頼る。それだけ僕には影響力を及ぼしている存在である。