農業

肥育農家の経営に打撃

国産牛の生産が厳しい

7月現在の和牛の仔牛は、全国平均で1頭79万円。繁殖農家の継承もうまくいかず、離農が続いている。肥育農家の立場からすれば、5年前のピーク時から5割以上上昇し、出荷頭数減少もあり、悪循環を招いている。売価の価格移転も外国から安価で良質な肉が入ってくれば、なかなかコスト転嫁も難しいところはある。会計屋のそろばん勘定での判断だけでは片付かない。質と価格のバランスは崩れ、畜産の持続可能な経営が一段と厳しくなっている。ほんと手当をしていかないとTPP他、厳しい外部環境から打破できないだろう。いずれにしても、不透明な未来に離農が続く気がしてならない。

整理整頓

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なかなか片づけられなかったけど

テ-マごとに山になっていた書類を整理した。すっきりした。文献は集めていたものの、忘れているものである。自分にとっての掘り出し物も多く出てきた。プリントアウトする、読む、マ-カ-ひく。ここまではいいんだが、ちゃんとボックス整理しておかないからいけないのである。よくわかっていて、それを実践できないんだからほんと問題である。あとは時間を確保してしっかり書くことだ。まあひとまず安心した出来事である。

6次産業化の振興

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6次産業化には一考を!

中国新聞に載っていたので、早速、農林水産課に取りに行きました。知った人がたまたま応対してくださいましたが、結構な人がいただきに来ている模様で、冊子の人気があるようです。中身はこれから6次産業の取り組もうとする事業者の皆さんにはわかりやすいのかもしれません。現状の僕の6次産業化に対する考えは、推進に待った!の立場です。持続的な農業のために、一人一人に無理のないスモ-ルファ-マ-の育成をするのがいいとここ近年、思っています。拡張してできる人はいいですが、なかなかすべて覆い尽くすことはできません。つまり、担い手が不足しているは事実そう。しかし、高齢化の中の6次産業は担い手への大きな負担です。地域をみんなで守る、限界集落をなくすということを考えれば、できる範囲をしっかりやり、荒廃を守ることの方が持続的なると考えています。拡張してできるところはいいですが、それは極めて少ない。制度の縛りも強い。6次産業の促進が果たしていいのかどうか、この点は政官財情学の立場も含め、事業者ともどもお話をよくしてみたいところです。

農学と会計学の接点を探る

共作論文の脱稿

福岡大学の飛田先生との4本目の共作論文の脱稿である。この近年は年に1本、ご一緒させていただいている。今回は専門外の管理会計に挑戦した。僕は財務会計の方の部類であるが、財務会計であれ、管理会計であれ、会計学の領域であることには間違いないし、区分する必要も特にない。だからどちらもこなせるようになっておいた方が好ましいように思う。さて、今回は管理会計の一般的な整理の中から、自然科学で研究されてきた農業会計と社会科学分野の会計学の接点を模索するものになった。気づきとして、農学と会計学のゴールは同じ所でも、前提が違うということがわかった。農学に会計学を接続する/会計学に農学を接続する。力点の違いがこれからの研究に対して、重要な示唆を与えてくれるような気がしている。冊子にはもう少し時間がかかると思うが、管理会計研究の皮切りにはよかったのかもしれない。研究の深化もこれからだ。

6次産業化プランナ-更新せず

プランナ-の4年間、思うこと

平成24年からお世話になった農林水産省の6次産業化プランナ-の役の任務を終えました。更新のお話もありましたが、ここで一区切りになりました。6次産業化の活動はいいと思っておりますが、制度にあてはめていくのは無理があるのではないか、それをサポ-トしていくというのもどうかと近年、思っていました。「地域を守る」という一つの手段が6次産業化というのは否定しません。しかし、6次産業化が重荷になってきているところも聞きます。小さな農業法人だけど、僕らのできるのは「これだけ」ということで、その部分はしっかりやってもらい、その母集団を多くすることの方が持続的な農業に繋がるのではないかと思います。6次産業化により、多くの担い手となる若手の参入が見込め、やっていけるところはぜひ、挑戦していけばいい。しかし、案件も酸くなってきていることから、世の中の流れはそうではない気がします。いずれにせよ、6次産業化プランナ-としての活動は終わりました。農業支援はこれからも続きます。素晴らしい方々に恵まれました。どうもありがとうございました。

★6次産業化プランナーとは、6次産業化に取り組む農林漁業者の皆様の相談に応じてアドバイスを行うため、6次産業化サポートセンターに登録された専門家のことです。6次産業化サポートセンターは、6次産業化に取り組む農林漁業者等の皆様の相談窓口として、全国に設置されており、相談内容に的確に対応できる6次産業化プランナーを派遣し、課題の解決に向けて具体的なアドバイスを行います。

農業体験、とうもろこし農家編

 

 

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昨年に引き続きトウモロコシ農家へ

今年もとうもろこしを取りに伺ってきました。昨年、とうもろこしを食べる人、食べる人、ファンになるスイ-トコ-ンに久しぶりの再会です。息子は去年のことを覚えており、楽しんで収穫も食も楽しみました。糖度20度ともあるとうもろこしはほんと絶品。今日の収穫は今日食してほしいとのこだわりもすごい。すごいというのが当然かもしれないですが、朝3時にはとうもろこしが呼吸をしなくなってくるそうで、だんだん甘みが薄れてくるとのこと。この時期は5時から収穫をするそうで、今日も3000本の出荷とおっしゃっていました。ぜひ一度みんなたべてもらいたい、超!推薦のとうもろこし。今年は7月末までだそうです。恵様、どうもありがとうございました。

トマト農家へ

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絶品のトマト農家へ訪問

御縁あって、トマト農家へ訪問をさせていただいた。甘いという味もあるが、これ以上に興味を持ったのは、トマトの皮が厚い品種であり、お宝トマトや悪魔トマトとまた違うトマトである。年間出荷もできる体制と量がある。東広島市に新しい発見を頂いた。このもので、ジェラ-トもやりたいと思っている。

久しぶりの学会報告に向けて

農業簿記の記録、原価管理表から学ぶこと

今年の1発目の学会報告は、日本簿記学会の関西部会で今週末に報告予定。4年ぶりである。学会の趣旨から簿記の領域を中心とし、記録と記帳といったところを焦点とすべきである。僕にとっての研究では、簿記に関しては一定の整理がついたと思っている。簿記をさらに突っ込んでということではなく、①簿記、②経営分析、③資金調達といった流れを考えると、簿記活用の位相をどうとらえるのかを整理する位置づけを確認できればいいと思っていたが、ヒアリングを重ねた際、改めて簿記周辺で気づいたことがあり、今回、報告整理をしようと思っている次第である。学会に行くと、学者先生は何とか教授、准教授などの方には優しいが、我々、社会人や学生にはかみついてくる。素晴らしい方もいるが、どうもならない人もいる。公平にはならないものだ。特殊な世界。そんなこと言っても仕方ないから、やってみよう。でも学会運営などは大いなる疑問や不満もあるので、それは少しこの場で書いておきたいと思っている。さあ4年ぶりの簿記学会、もう少し勉強して臨むとする。

農業会計研究の責任

それでも研究を続ける意義

農業会計研究に携わって、結構な時間が経った。僕の研究卒業記念に学会報告をして終わりをと考えていたが、そこから日本簿記学会の部会のお話をいただき、多くの研究者の方々とともに研究させていただいた。その内容は思いのほか、評価が高く、学会賞までいただくことになった。もう4年前の話である。力もないままに進んだ研究生活だが、改めてそれを思いなおすと以下のように解釈をしている。思いのほか、農業会計に深く向き合うようになったが、一定の成果を得る、残すことで、課題解決に向けた一歩を踏み出すという点で、僕の研究する責任があるような気がしている。正直なところ、農業よりも他の分野の方が得意であるし、他でやってみたいことはたくさんある。しかし、農業会計そのものを深く研究する人が少なくなっているのも事実である。そして会計の役割はさらに重要視させていくと思っている。その意味で、簿記という極めて地味なところから財務会計、管理会計と幅広く何らかのヒントを与えられる機会を創出できればと思う。それは不完全な段階でもいい。それに怖がらず、批判と共感を得ながら、学問の進歩があればいい。ひとまずは研究は楽しかったが、生産性を追われているので、しんどくなっている。それでももう少し研究を残す必要、そして意義があると思っている。

東広島市園芸祭り

野菜のアイスクリ-ム屋、「サザエスタイル」

2011年に野菜アイスクリ-ム屋を開店して、今は卸とイベントのみであるが、毎年、出店している東広島市志和の園芸センタ-のお祭りに、露店を出店している。土日の2日間、多くの人にご愛顧いただき、大変ありがとうございます。花の苗や野菜の苗、農業、園芸体験、家庭菜園のアドバイスなど、いろんな催しもある。土曜日はあまり天候に恵まれなかったが、無事2日間、執り行うことができた。露店にでると、毎回勉強になる。これはなかなか体験できないことだ。毎年だが、少しずつ提供の仕方を変えたり、新商品を出したりと変化しながら、やっている。来年はまた新しいものを出したいと思う。関係者のみなさま、ありがとうございました。