スキマ

敗戦記―17番目の男―(1)

2015年12月に寄稿した第1話である。本文にもあるように、世界的コンサルタントの大前研一さんの著書、敗戦記のタイトルを使わせていただきながら、体験談を語ることにした。記録と記憶の物語である。

 

プロローグ

 

思うところあって、20年前の著書『大前研一敗戦記』を読んだ。東京都知事選挙、参議院選挙における敗北から自身の学んだ体験を綴った本である。

この中で印象的なシーンがある。選挙応援をしてくれた加山雄三が、敗北後に「今日は黙って俺のことを聞け」と言って、大前に語ったという言葉である。少し長いが引用する。

「俺は選挙中、お前には何も言わなかった。あんなに一生懸命やっているのを見ると何も言えなかった。だけどね、あんた滑稽だよ」

「あんたの政策は素晴らしい。僕なんかが聞くとその通りだと思う。でも、あんたはまったく『底辺』の人々の心に触れていない。おまえさんの言うことはやっぱり『底辺』が唸るもんじゃねえ。ごく一部の知識人がなるほどと思うだけだ。僕は吉本興業にも、どこのプロダクションにも属してこなかった。それで35年間歌を歌って食べてきた。その意味では、大衆が何を考えているのか、自分が掴まなかったら、すぐに客がこなくなる。だから、あんたより大衆が考えていることには敏感だ」

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4歳の息子、大好きな電車

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電車の百科事典

電車が大好きな4歳の息子に毎週、鉄道ペディア(小学館発刊)の雑誌を購入している。バインダ-方式で百貨店になるという形式のものである。鉄道を通じて、地理をよく覚えてくれている。できれば、城に興味を持ってもらって、歴史にも興味を持たないかと思うが、好き嫌いをコントロールはなかなかできない。この雑誌の中身だが、「名列車」「車両」「鉄道全路線」「名駅舎」「鉄道遺産」「鉄道クロニクル」の6つのジャンルで構成さえており、大人も十分に楽しめる内容になっている。今日で6号。毎週、郵送で届くようにしているが、息子は楽しみにしているようだ。今はいろんなことを吸収してくれればいい。電車はほんとに好きなようだ。僕もだいぶ覚えてきた。あと44巻続く。書店でご覧になるといいと思う。

利き酒かりんとうプロジェクト

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香木堂がお菓子を作り始めたのは2009年。
地元の農産物や特産品を使い、極力添加物を使わずに製造するかりんとうを作っています。
その中でも地元の特産品の代表格―西条銘酒の酒粕を使った酒粕かりんとうが主力商品です。
このプロジェクトは香木堂でお作りしている西条五蔵元の「利き酒ならぬ利きかりんとう」を 全国の酒蔵の「利き酒ならぬ利きかりんとう」で地域の活性化、さらには日本酒文化の継承や発信に繋げていこうというのが狙いです。
そこで新しくホームページを立ち上げ香木堂のかりんとう作りを酒蔵の方たちに向け発信していきたいと動き始めました。 続きを読む