誰も抱えているもの

久し振りの宴席で

人の生きざまを見たような気がした宴席であった。僕も劣等感、コンプレックスを抱えていきているが、そんなことを微塵もないだろうと思う人がそんな話をした。他人の芝生はよく見えるのか、そんな思いも交錯しながら、人の生き方を聞くことで、鏡となって自分を見た。過去を振り返ってもそう自慢するようなことはないし、できればこうすればよかったと思うことばかりで、順調に生きてこれなかった自分がある。ただ人並みに追いつこうと思うばかりで、まだそんなレベルには到達していない。少し光が射し始めたのかと思うこともあるが、まだその光は弱く、ライトハウスのように照らしてはくれない。男の舞台に上がれる日を楽しみにと思うことの反面、人から学んだ熱い夜となった。