行商へ
今日、TVで飲食店がリアカーを使って、販売に乗り出すニュースを見た。キッチンカーなら300万円のところが、リアカーなら3万円で手軽にはじめられる。待ってていても、商売にならないから動く。そんな姿であった。飲食のお師匠さんがいつも僕に言っていた、「商売の基本は行商だ」と。恰好やプライドではなく、商いをするということを教えられた言葉と行動である。僕も露天商をやって、10年にはなるが、社会的には地位の低い商売(僕はそう思っていない)とみられ、上から周りは言ってくるところがある。軽蔑された視線は十分感じるが、商売の基本がよくわかる。今、コロナになって、馬鹿にしていた人がどう動いているのか。人の向き合い方は関係ないことだが、そう、リアカーを引いて生き抜く、改めて大切であると感じる。自分の嫁をもらうとき、義理の親に「食えなくなったら、行商して食わせます」と言ったことも現実化するかもしれない。リアカーを引っ張り、街へ出る。これは増えるのではないか。