漱石に再度向き合うことが必要な時期なのか
この前から漱石が気になって、こころを読み直した。新たに文庫も買い直し、付箋つけ、線を引き。真面目に。いつぶりだろうかと思うが、改めて読むと新鮮だった。先生の両親は当時流行っていた、腸チフスで亡くなっている。コロナ時代と重なることもあるだろう。こころは、高校の教科書で取り上げられる一場面、先生と遺書の下段になるが、その先入観や固定概念が多い気がする。私を主語として読むのがオーソドックスなんだろうが、先生から読むか、Kから読むか、静から読むのかなど、立場によってかなり違う。こころ論争を改めて考え直したいが、何故こう読めるのかなど、考えること、多かった。