クラウドファンディング再考

資金調達?商品プロモーション?

久しぶりにクラウドファンデングの組成支援をしている。クラウドファンディングの普及が著しいのは喜ばしいことかもしれないが、どうも違う方向に普及が進んでいるような気がしてならない。多くの事業者が活用している購入型といわれるクラウドファンディング。これは通信販売であり、経済的な価値と社会的な価値の双方を追求した投資とは異なっている。小口の現金を集め、その地域や社会で抱える課題を不特定多数の投資家から出資を通じて解決していく。その出資は、事業への共感や応援といった面ではいいのだが、事業者にとっては資金調達の位置づけよりも商品プロモーションの位置づけで考える方が好ましいと思える。購入型であれば、事業者自身が縁故者へ募集を多くはしているようだが、その徒労感も耳にする。課題を解決していくために、今すぐ必要とされないお金で、共感・応援したい事業者と「こころ」を共にする。時流に乗るのも大切だが、もう一度、クラウドファンディングに関して考える時期にも差し掛かっている。僕も2011年くらいからかかわっているが、クラウドファンディングの有用性はありつつも、なぜクラウドファンディングなのかという深堀と、そもそもクラウドファンディングとは何かというところに、立ち戻る必要があるように思う。

 

 

コメントを残す

*


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。