右脳

かつての記憶

懐かしいDVDが出てきた

農業を支援する会社、株式会社マスタ-ド・シード22の起ち上げの時に、ケーブルテレビに取り上げていただいたDVDが出てきた。今では規格外野菜を使ったアイスクリ-ムの展開が主だったが、最初は「米」をテーマにしていた。米も支援を行っていなわけではないが、米のブランド化は非常に難しい。かつては、米と環境、環境と言っても「水」に着目し、良質な軟水で育てたという視点でPRを試みたりと、あれこれ考えていた。地域ブランドを創造するという理念を掲げ、はじめた会社ももう6年経過している。なかなか思うようなところまでにはないが、人的ネットワ-クからはとてつもないものを得ているような気がする。紆余曲折しながら、時間は経過しているが、なお一層、農業支援を行える展開をし、活性化していきたいと思っている。

作るプロと売るプロの確立

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分業の意味

6次産業化は、生産、加工、販売を一体的な取り組みを行うことを目的としているが、その取り組みは否定はしないが、本当にこれでいいのだろうかと懐疑的に思っている。つまり、生産者側から言うと、少々の規格外でも食べるという観点から気にならない者のの、売る立場からすると、これでは商品にならないということになる。形状や規格の面が整わなければいけないわけである。プロという専門性を分業すれば、その立場で厳格な基準をもとに仕事をしていく。妥協がそこにないわけだ。じゃあ規格外といわれるものやその規格にあわないものはどうするのか、これは別の市場があるわけで、その生産物を売るプロは売るプロとして仕事をする。作るプロは作るプロで絶品の生産物を作ることに従事したほうがよりよいのではなかろうか?どの世界でもそうだが、あれもこれも取り込み過ぎた感がある。分業という視点で改めて、考えてみたらどうだろうかと、最近思うことである。

農業経営の入門書

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農業経営の導入編

投稿予定の論文に有益と思い、購入した書籍。前々からこの書籍は知っていたが、今回、財務管理という視点がどうしても必要なときに、他の方が引用文献の使用されていることから、改めて知った経緯である。農業経営の入門的に整理されており、たぶん教科書で使用されている学校もあるような本であった。農業の財務管理はなかなか見当たらず、先行的なものを手掛かりにする際にどうしても必要である。今回、再発見できた視点もあり、学術的導入では非常に読みやすくわかりやすいと思える。理論と実践を融合させていくのは、農業経営のみならず、必要な事柄だ。理論を軽視してはいけない。

かつての記憶

you tubeも始めてみようとかつての動画をUPしてみます。アスパラ農家へ訪問して、撮影した際の動画です。

農業の経営管理

ひとまず完成

5月に簿記学会で報告した論文が完成。校正等はあるが、一応書けた。なかなか進まなかったが、今回の論文作成において、2000年前後の書籍・論文を見つけ、これが有益な情報を得ることができたし、活用できた。どうも世紀末という時期もあるのかもしれないが、農業会計においても農業経営においても、多くの研究者が編纂したものを見つけた。会計は既知であったが、農業経営管理面でも研究がされており、先行研究面で苦慮していたため、ほんとこの発見は大きかった。今回の内容は、実際の農業法人の原価管理表を例にして、考察を深めている。まあ提出時期までまだ時間あるので、何度も推敲をしようと思っている。管理面を視点に、簿記を考察する、原価管理を考察するなど、少し気になるテーマになってきたのは事実である。

肥育農家の経営に打撃

国産牛の生産が厳しい

7月現在の和牛の仔牛は、全国平均で1頭79万円。繁殖農家の継承もうまくいかず、離農が続いている。肥育農家の立場からすれば、5年前のピーク時から5割以上上昇し、出荷頭数減少もあり、悪循環を招いている。売価の価格移転も外国から安価で良質な肉が入ってくれば、なかなかコスト転嫁も難しいところはある。会計屋のそろばん勘定での判断だけでは片付かない。質と価格のバランスは崩れ、畜産の持続可能な経営が一段と厳しくなっている。ほんと手当をしていかないとTPP他、厳しい外部環境から打破できないだろう。いずれにしても、不透明な未来に離農が続く気がしてならない。

森鷗外を追う

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何故か気になって

軍医であり、作家であり、多面的に活躍した森鷗外。昔読んだ本を引っ張り出して読み直してみた。鷗外の人生も紆余曲折である。悲恋であろうエリ-ゼとの別れ。たぶん本当に愛したのは彼女だけだったのだろうな。人間には分岐点がある。もし、あの時あの場所で会わなければとか、たくさんの出来事が積み重なる。明治の知識人の生涯を体験できる書籍。少しずつ鷗外の著書を読み直したくなった。

整理整頓

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なかなか片づけられなかったけど

テ-マごとに山になっていた書類を整理した。すっきりした。文献は集めていたものの、忘れているものである。自分にとっての掘り出し物も多く出てきた。プリントアウトする、読む、マ-カ-ひく。ここまではいいんだが、ちゃんとボックス整理しておかないからいけないのである。よくわかっていて、それを実践できないんだからほんと問題である。あとは時間を確保してしっかり書くことだ。まあひとまず安心した出来事である。

6次産業化の振興

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6次産業化には一考を!

中国新聞に載っていたので、早速、農林水産課に取りに行きました。知った人がたまたま応対してくださいましたが、結構な人がいただきに来ている模様で、冊子の人気があるようです。中身はこれから6次産業の取り組もうとする事業者の皆さんにはわかりやすいのかもしれません。現状の僕の6次産業化に対する考えは、推進に待った!の立場です。持続的な農業のために、一人一人に無理のないスモ-ルファ-マ-の育成をするのがいいとここ近年、思っています。拡張してできる人はいいですが、なかなかすべて覆い尽くすことはできません。つまり、担い手が不足しているは事実そう。しかし、高齢化の中の6次産業は担い手への大きな負担です。地域をみんなで守る、限界集落をなくすということを考えれば、できる範囲をしっかりやり、荒廃を守ることの方が持続的なると考えています。拡張してできるところはいいですが、それは極めて少ない。制度の縛りも強い。6次産業の促進が果たしていいのかどうか、この点は政官財情学の立場も含め、事業者ともどもお話をよくしてみたいところです。

農学と会計学の接点を探る

共作論文の脱稿

福岡大学の飛田先生との4本目の共作論文の脱稿である。この近年は年に1本、ご一緒させていただいている。今回は専門外の管理会計に挑戦した。僕は財務会計の方の部類であるが、財務会計であれ、管理会計であれ、会計学の領域であることには間違いないし、区分する必要も特にない。だからどちらもこなせるようになっておいた方が好ましいように思う。さて、今回は管理会計の一般的な整理の中から、自然科学で研究されてきた農業会計と社会科学分野の会計学の接点を模索するものになった。気づきとして、農学と会計学のゴールは同じ所でも、前提が違うということがわかった。農学に会計学を接続する/会計学に農学を接続する。力点の違いがこれからの研究に対して、重要な示唆を与えてくれるような気がしている。冊子にはもう少し時間がかかると思うが、管理会計研究の皮切りにはよかったのかもしれない。研究の深化もこれからだ。