右脳

郊外型の6次産業

 子育て世代の遊び場

湯来町にある久保アグリファ-ムさんへ家族で出かけました。乳牛で6次産業化をした成功例ともいえるところでしょう。遊具や広大な牧場、牛、やぎと近くに触れ合え、近隣の雑貨や食の露店による地域の協働。すばらしい取り組みと思います。多くの人でににぎわっていました。湯来町自体がこうしたちょっとお出かけして、遊べる街の雰囲気をつくっているような気もします。東広島市の福富町もそうでしょう。十分な充電ができたので、今週はバリバリやります。農には魅力満載です。

 

農業簿記の研究

農業簿記から学ぶ

もう5年前になろうか、一緒に農業簿記研究をさせていただいた戸田先生より謹呈を頂いた。財務会計の分野ではあまりヒアリングの手法は使われないが、積極的に活用したことで深みのある論になっている。戸田先生とは、農家のヒアリングも多数同行した。ここで学ぶことはわからないことはわからないと言える姿勢であり、そこから学習をしていけばいいことである。その点、僕は多くのことを学ばさせていただいた。僕もほんと性根を入れないといけない。時はいたずらにすぎる。なかなか時間もとれないのも事実であるが、それを打破していかなければならない。農業会計の研究にまた一つ良書が増えた。

 

農業簿記の探索

昭和32年の書籍発見

ときどき研究書の古本検索したら、ヒットをたまにする。なかなか所有してないものであるが、手に入れることができた。昭和25年の青色申告制度から農業簿記の問題意識がみてとれる。この書籍を読んでわかったのは、GHQの影響は間違いなくある。神奈川大学の戸田先生もよく指摘されていたが、間違いなくそうであろうと確信を得た。当時、一緒していたころ、よくこの問題は言われていたが、さして僕が関心がなかった。関心がなかったが、農業会計の流れや歴史から考えて重要な点であるだろう。書籍はあるときに買わないとなくなってしまう。古い本であったが、農業会計が未分化であるときの貴重なものであるだろう。

旨い料理と酒で

ジビエと旨い原木しいたけで

久しぶりに志ま根で会食。人繋ぎでしたが、いろいろ話すことができました。いつもお世話になっているシンセイファ-ムの新展開をじっくり聞かせていただきました。何ともでかい原木しいたけ、そして猪、鹿の肉でおお御馳走の中、楽しい時間はどんどん過ぎていきました。農業への企業参入の事例としても、そして取り組みも面白く、生産物が素晴らしい。これから広島発信でどんどん広がっていくことを期待しています。しいたけはHPからも買えるので、是非ご賞味いただければと思います。これからまだまだ楽しくなりそうです。

農業法人の調査

定点観測から学ぶ

農業会計研究をやりだして、結構な時間が経過した。成果があるのかないのかよくわからないが、長いスパンでみていくと、少しずつ明らかになってきたことも多いように思う。よくお世話になっている3法人をまわり、16年経営している法人、新規参入の法人、6次産業化をしている法人と3つ。今回、僕自身わかったことは、成熟した法人の経営の在り方と地域との関係をどう考えていくのかということを学ぶことができた。あれやこれや確かに農業は支援施策が多いが、どこに乗っかり、どこに立脚し、そのステ-クホルダ-が根差すのか、これは外部の人間がとやかく言うことではなく、地域の事情を一番に考える方が幸せなのではないかと思うところ。継続的に同じ所にいくと、物語がわかってくる。新たなところも必要だが、点を線にしながら学んでいくことも必要であると考えるところだ。会計よりも経営論にいった方がいいのか?あまり深く考えまい。

 

集中的な読書行為

地域の事例から学ぶ

長い休みの時は、同じ人の著書を何冊も読む。今回は金丸弘美さん。ちなみに男性。6次産業や地方創生など地域活性化の支援をされているようだ。地域の事例を取り上げながら、十分に自身も活用できそうなこと、あるいは導入してみようと思うもの、そして応用できるものと、勉強をさせてもらった。6次産業にはやや否定的な立ち位置でみている。農商工連携に力をいれるべきだと思っている。今年は農家の支援を頼まれているところがあるので、半分、プレイヤ-で取り組んでみようと思う。

新年の挨拶にかえて

あけましておめでとうございます

旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。今年の一字は「爆」。爆心、爆発と、今年は燃えたい。何かに夢中になるように、燃えたいんです。この近年、僕にとって、刺激が非常に薄い。家族にも恵まれ、それなりに生きているが、それじゃあ何か面白みに欠ける。すべてにわたって、燃えたいのだ。毎年、「今年こそ」と新年は思うのだが、「今年も不発だった」という感じで終わってしまう。周りがほんとよく見える。何で自分はっていうように、意気消沈することもしばしばである。だからこそ何かに燃える一年、爆走で進みたいと思っています。今年もにぎやかに始まりました。皆様のご多幸をお祈りをしております。

平成29年 元旦 岸保 宏

漱石の命日

101年目の命日

夏目漱石を巡る一年から、また始まる新たな一年へ。100年にあたり、全国いろんなところでイベントや催しもあった。結局、3月に神奈川の文学館のものしかいけなかったけど、できるだけ漱石を向き合うようにした。読み直したいと思っていたけど、なかなか読めなかったが、評論や様々な文庫、書籍は読ませてもらった。紡ぐ言葉を辿りながら、こうじゃないか、ああじゃないかと考えさせられること、多々あった。文学を通じて、社会の世相を知り、社会に問いかける。この答えは風に吹かれているかもしれないが、100年経っても新しい言葉や思想が、我々、未来の読者に勇気づけてくれる。文系部もなくしていこうとする現代は、ほんとに正しいのか?生産的なものがかりが流行るのもどうかと思われる。立ち止まって、じっくり考えたい。でも時間がない、こんな今日この頃の僕である。もう一度、漱石に向き合いながら、これからの人生訓を蓄えたい。

 

売上重視か利益重視か?

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農業経営の拡大の選択

先日、支援している農家に訪問した時のお話である。株主として企業参入している人と農家のせめぎあい。前者は利益重視であり、損益分岐点を探ろうとしており、その数値化により小さいものが少しずつ大きく展開していけば、大きくなる事業計画を策定したい。後者は売上重視であり、レバレッジをかけて、投資する。拡大すれば、使えるお金も大きくなり、経営展開が広がっていくという考え。どちらも同じゴールは求めているが、その道程がかなり違う。農業経営の管理をどのように数値化し、見えるような会計システムに作り上げ、活用するかは非常に重要なファクタ-である。僕はスモ-ルファ-マ-が増えれば、大きくなるという考えと、莫大な資本を投下できる企業でない限り、掌の中で商売はすべきという考えである。少しの無理なら挽回できるが、それが挽回できなくなる可能性がある。農業の場合、労働力も高齢化から時間単位で測定すると、やはり効率は悪いはずである。また天候に左右される業種を考えると、合理的に進みにくい。変動を加味しないといけないわけである。今回の議論は農業に留まらない、中小企業の問題としても立脚する。大企業もそうだろう。会計で言うと、一つ「変動損益計算書」は使ってもらいたいツール。管理会計はあくまで使う経営者の意思決定だから、強制するものはない。たくさんあるけど、この計算書はもっと使われていい管理表であると思っている。

 

舞姫、エリ-ゼのその後

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飽くなき探求

徹底した調査によって、エリ-ゼのその後が明らかにした一冊。森鷗外が唯一、愛した女のではないかと言われているエリ-ゼ。舞姫の作品に出てくるエリスがモデルとされているが、エリ-ゼがその後、どう生きていたのかということを知れる。鷗外の死の直前に、手紙や写真など自身で処分されたと言われており、記録がない中、六草さんのドイツでの調査がこうやって、世の中に読まれ、披露できるのはとても素晴らしい。やはりあきらめてはいけない。それでもここまではなかなかできない。是非、手にとって読んでもらいたい一冊。鷗外の見方が変わるかもしれない。