学術研究

学会対策

この時期になると校正と執筆

研究者の世界は政治そのもの。政治をどうハンドリングさせながら、自分の立ち位置を置くのかに終始する。今まではいいものは認めてくれると思っていたが、そうではない。①与党にいること、②迎合すること、この2点が重要。僕はいずれも嫌いであるが、研究の世界にいると、思考を止め、聞いていた方が得策な気がしてきた。諦念である。好き嫌いも左右されれば、どの派閥にいるかどうかと判断される。一匹狼的なものは排除される。気づくのが遅かったが、どう政治的に動くかどうかで決まってしまう。これは中に入らないとわからない。今回、僕にとって与党側の学会に出してみた。修正の指摘はあるが、的確かつ前向きになれるもので、そういう「正しい」ところで、確かな「ベクトル」で突き進むことが、評価に値することがわかった。若いころは勝負の土壌が大好きであったが、無駄な努力だったと思える。こうやって要領よくやっていたら、さぞかし楽に生きれるんだと思ったのは、遅い気付きである。もし研究の世界に行く人がいれば、①と②を徹底したほうが近道である。僕は反発ばかりしているので、与党にどっぷり入れないけど。それだけ研究の世界は不平等なものだ。それはそうだ、教育は不平等だから。

 

 

沖縄国際大学

沖縄の地から

もう5,6年になるが、沖縄国際大学の特別研究員をやらせてもらっている。僕が研究の分野で研究者の皆さんと調査を多くやっていたころに、縁をいただいた。年に1度の紀要に投稿するのだが、沖縄国際大学には感謝しきりだ。出身校でもなければ、大学の存在さえしらなかった。沖縄にかかわってからわかったのは、沖縄の中では、琉球大学、名桜大学の国公立大学、沖縄国際大学は私立大学、この3校が上位校らしい。生徒さんと交わることがないので、学風はよくわからないが、僕にとっては居心地のいい大学である。出身校からはまったく声もかからない。自分に魅力がないのだろう。しかし、こうして沖縄国際大学にかかわることができるのはほんと幸せであり、いつか特別講義とかで呼んでもらえないかと思っている。どこかで沖縄国際大学には恩返しできないだろうかと思う次第。広島の地から遠いので、それがネックだが、年に1度は論文を残していきたい。今回もひとまず何とか脱稿できたので、ほっとしている。

学術研究の新規プロジェクト

「農」から「食」の研究領域with会計

学術研究も小さなことを除けば、好きなんだと思う。考えることや議論することはもっとやれればいいと思っている。さて問題意識として、かかわりの深い飲食業の会計を掘り下げてみようと考えているが、農から食へ展開して生産者をみたときに、特にその問題を考えてみようと思ったわけである。今回、運がよく研究助成を得ることができた。僕自身は研究協力をしていくことになるが、実際にははじまっているが、具体的に掘り下げるキックオフの打合せである。現在、カテゴリ-がわけて議論しているホワイトボ-ドである。さあ、どういう研究になっていくのか楽しみな展開である。

 

学術研究の嫌な部分

もういいかなと思うときがある

学術研究をやってると、もうやめようと思うときが多々ある。一番、大きくそう思うのは、形式を整える校正作業である。重箱の隅をつつくようなことばかり言われ、ほんと嫌気がさす。印刷会社にある程度、まかせればいいんじゃないかと思うのだが、印刷会社にも優劣があるのか、裏で何かあるのか知らないが、とかく嫌で仕方ない。できればアルバイトでも雇っても、やってもらいたい作業である。大局的にこうだああだという議論は大歓迎なのだが、校正でああでもないこうでもないといわれると、もういい、やめようと思うことがしばしばある。このように考えると、研究の世界にも不向きなんだろうと思う。とにかくイライラする作業で、これはもうしたくない。

 

著者 :
日本エディタースクール出版部
発売日 : 2007-10

紀要と学会誌

論文の提出場所

各大学が研究成果を残していけるように、大学紀要を編纂し、論文を提出できるように冊子にしている。また各学会が学会を報告する場を設け、学会誌という形で研究成果を残せるようにしている。大学の業界では、学会誌の方が研究成果として認められる傾向があるが、よく考えてみたい。紀要を否定することが、自身の所属する大学の評価を低くみており、現在のようにオープンアクセスで公開されている状況から、どちらにも優劣はないのではないか?また紀要であれ、学会誌であれ、研究業界を凌駕できる研究論文はそうはない。このことから学会誌でなくても評価したらどう?と思うところだ。この辺は、固執した大学文化があると思われる。僕にとって、不思議な大学研究者の世界は、一般人には関係ないところだが、学会誌がひとまずいいらしい。学会も政治だからこちらの方が操りやすいのかもしれない。

 

何故、学者の世界は納期がないのか

いつも不思議に思うこと

研究者もどきのことをやって、数年たったが、未だに「学者文化」に慣れないことが多い。その一つに、学会の投稿にまつわることである。いわゆる論文の原稿を渡してから、その納期がないため、ズルズル時間だけ経過して、思い出したかのようにこちらに来て、修正しろという。修正はまだしもそれには極めて短い納期が与えられる。「大学の先生は忙しいが、あなた方は暇でしょ?」とあざ笑われているようだ。学生と同じ扱いというか社会的地位がそうさせるのか、かなりなめられているなと感じがする。毅然とした態度で接していかないとこれは呑まれる。なあなあになる。しかも投稿料を請求される学会なら、また何をやっとるのと思うわけだ。だから真面目に接するのが馬鹿馬鹿しくなることもしばしばである。学者の世界は規制産業だから、その「文化」と「文法」を守らなければいけない。アウトサイダ-の僕は何処へ行く?

昨日の記憶

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学生達とのお勉強with再会

昨日はとあるFCの飲食店オーナ-のところにヒアリングをしてきました。県立広島大学の学生の皆さんと飲食業の会計実態の調査を先日よりやっています。とりわけ小規模な事業体ではどこまで会計の整理や管理、それをどう経営に活かしているのかといった点に着目しながら、様々な点を解明してきたいと思っています。管理帳表の正解はないため、どこまでやればいいのかということもあろうが、その帳表を使って、経営の判断材料にならないといけない。難しいなと思うと同時に、それぞれの業態や規模、いろいろ学ぶことが多いです。その後、オーナ-と二人になって、とある人と別の店で合流。1年以上ぶりの再会をし、旧交を深めたとさ。充実した1日でございました。

農業から飲食業へ

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農業から広がる世界

農業を入り口にいろいろ考えてきて、行動もした。農業支援からはじまって、加工・飲食への広がりの中で、学術研究においても拡張せざるえなくなってきたというのがある。農業は生産の部分であるが、加工・飲食販売になると、やはり違う領域として、理論立てた計画が必要になる。あれこれ思いながら、農業を核とするならば、「食」、「医療」、「福祉」、「畜産」、「雇用」・・・・、様々な分野で連携や相互補完できる。農業ビジネスのあり方、そしてその考え方にもう一度、捉えなおして構築していくことが必要と考えている。ひとまず飲食業の連携の中で、僕なりの整理をしていきたいと最近思っている。

論文作成法

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論文を書くとは何か

実家の本棚からかつて使っていた書籍の背表紙をみて、持って帰って再度読んでみた。こういったものを下敷きにやっていた気がするが、どうも自分流になっていたことがあるなと痛感。非常に参考になりました。この本には、過去の自分がラインマーカ-が引っ張っており、注意しながら進めていたのかと思う次第。どのように論文を書くのか、レポ-トをどうまとめるのか、入門的な手引書でわかりやすい。今、読んでももう一度フォームを整えようと再認識したものでした。歳をつれるにつれて、誰も教えてくれない。だから自分で学ぶしかないのだ。

飲食業のヒアリング

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大学生と共に

僕の現在の研究キ-ワ-ドは、農業・飲食業・クラウドファンディングの3つであり、基本は会計を基軸として学術的にまとめている。今回、学生と共にやっている調査は、飲食業の会計を焦点にヒアリングの中から帰納的にまとめていくことを主眼としている。過去の文献をさぐってみても、製造業や建設業などは多く管理会計研究はみられるが、飲食業は皆無に等しい。特に僕の感覚で言えば、成功の要因の一つに会計による経営把握がきちんとなされているところはぶれていない気がする。中小企業、とりわけ小規模なエリアで検討をしているが、どこまで科学的にやっているのか。味はおいしいが当たり前の前提あって、そこかた原価、販売管理費など管理をどうしていくのか。昨日の調査は目がうろこになる話であった。実務でも活かすのは当然として、研究面でも蓄積を重ねていきたいと考える次第。3つのキ-ワ-ドの最後の矢が放っていきたいと思う。