過去に生きる

昔話の甘い罠

歳をとると、昔の武勇伝を語りたくなるのか。この点は気をついていかなければいけないことだが、そんなシーンと遭遇した。過去の栄光にすがり、今の自分が形骸化している状況。本人はそれに気づかず、生きている。裸の王様である。それでも言わないと、自分のプライドが担保できない。負のスパイラルである。もし自分が充実しない日々を過ごすことになれば、老いたときにそうなるかもしれないということを真正面から受け止めながら、明日の自分かもしれないと思うと、背筋がぞっとした思いがした。