塾の言葉

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先日、読んだ友岡賛先生の著書「会計学を索ねて」の最後の言葉は以下のとおりである。

慶應義塾は早くからして封建的な師弟関係を排斥した。もとより、この塾に師承伝受などのあるべき筈はない(高橋誠一郎)

どきっとした終わり方で本が終わるので、先生にもびっくりしたという話もしたが、慶應義塾という場所はそうなのかもしれないと思う。塾員として見ると、こういうことだったのかと思う。学部では分野違うし、接点もない。だから師弟関係よりも独立自尊の精神というか、その人だけに扉は開かれている。そんな気がしてならない一説である。本題の中身も会計学面白いが、最後にこの言葉で締めるセンスも素晴らしい。