農業

農業者と農地

時系列な俯瞰

農業者をどうとらまえるか、農地を巡る制度、ここが農業を考察するにあたり、重要な要素である。改めて読んで見たが、大変勉強になった。特に今、平成5年の農政の局面のところに着目して研究しているので、やはり流れを把握すると、農政の動きから見えてくるものもある。そこは論文に落としたいと思う。それにしても、農地法たるものはどこかで学ぶ機会がないだろうかと思うものだ。できれば、農学系より法学系で。そこは何故かといえば、法律を読む所作の点検と新たな知見を得るような気がしてならないからである。意外に自分が学ぼうとするものは、出くわさないというのもある。だから「研究」なんだろうかと思いつつ・・・・。

 日本の農地制度 新版 【オリジナルボールペン付き】

厳しい制度

意味があるのか

インボイスは離農を促進する作用になる。農業の所得向上からも遠くなる。インボイスは事業者の負担も大きく、本制度はほんとにいただけない。複数税率を辞めて、10パーセント統一、帳簿保存方式で事務負担も減り、税収も上がる。簡素な税制を望む。委託にすれば、収入の確保はさらに少なくなるわけで、本末転倒。産業育成が経済を回す。インボイス制度は廃止すべきと思う。別のやり方もないのだろうか。

専門職大学は広がるのか

未来の農業経営者の学習の場

静岡に続き、山形にも農系の専門職大学ができるそうだ。2度、大学設立にかかわり、心血を注いだが、うまくいかなかった。その時にいつも出ていたのが、専門職大学の話。個人的には教員に多大な負担はかかるが、これから多く進めるべきと僕は思っている。まず大学経営側においては、教員数が少なくて済むので、コスト減が見込まれる。学生側。専門学校を否定はし永井が、大学卒が欲しいと思う人も多くいる。技術技能の専門性と理論の専門性をリミックスして学べ、より実践教育が大学でできるのならいいのではと思うのだ。専門学校からの3年次編入も可能性もあるし、ここは仕組みづくりと思う。いずれにせよ、遠い山形の参入に大きく期待しているので、楽しみに動向をみたいと思う次第である。

地理学からのアプローチ

人文学の農業

最近のことだが、農業地理学という学問があることを知った。農業および農業に関連する事象を地理学的見地で考察すると言ったものだが、地理的なものから農業を見るのはわかるが、それを経済的に、あるいは経営的に見ていこうとする学問領域の拡張もあるようだ。少し地理もみていこうと手にしたのがこの書籍。息子と一緒に読んでいるが、なかなか面白い。農業を違う視点で見るというのも斬新である。

 

長い時を経て

昔の杵柄

この時代にご一緒していた方に用事あって、連絡した。敢えてお名前は出さないが、久しぶりだったなあ。いろいろ話が出来て、嬉しかった。やはり能力の高さを改めて感じた。もう6次産業には僕は関わってないが、当時のような猫も杓子も6次産業というのは聞かなくなった。現実はうまくいってない…、成功のケースはほぼ聞くことがない、関わっていた最後の方は、うまくいってない→立て直しという仕事が主なものだったような記憶がある。DX、デジタルも絡ませて、24次産業化へというのも耳にするが、足元の生産の精度を高めることが最初のスタートだとは思う。

インボイスの声

そろそろ大きな声で!

メディア統制をしているのか、10月に迫るインボイス制度のことをあまり言わない。これは大ごとになると思うので、大反対である。徴税が必要ならば、他の方法でと思うところだが、明らかに景気は冷え込み、中小企業が廃業に追い込まれていくことは目に見てわかる。現実の世界がわからない人たちの立法かもしれないが、これはまずいと思っている。僕は農業の方の話が多い方なので、農家関係と話をしても、ほんと真面目。いろいろ勉強をしている。感心する。しかし、この制度はやめるべきだ。インボイスの話をすると、政党支持率は間違いなくさらに下がる。だから言わないのだろうと思うが、この制度が導入されると、事業者の負担も大きいが、社会の影響も大きすぎる。そんなこんなもあるが、農家の皆さんにはこの本をご紹介しておきたい。

 

お裾分け

大量のニンニクがやってきた!

ニンニク農家さんからお裾分け。大量のニンニクが届いた。一度、食べてみたいといったところ、義理堅く持ってきてくださったが、量が・・・・。ありがたく頂きました。やはり人の気遣いだからやはりうれしいもの。農業だと、「うちで作った絶品の○○だから、食べてみんさい!」ということはあるが、工業だと、「うちで作った絶品のネジだから使ってみんさい!」ということはまずない。そんなこんなでありがたい話をお裾分け。

違和感の間

自然科学と社会科学

農業会計学と言うと、農業経済学の一端から派生した学問として位置づけられる。農学部に農業会計学は用意されるものの。社会科学だともいわれる。修士まで社会科学系で進学し、博士から自然科学、理系に行くとなると、やはりどうしても違和感がある。自然科学にいても、違和感。社会科学にいても、違和感。このせめぎあいはなかなか感じるものではないだろう。社会学は複雑に考えようとするし、自然科学はシンプルに考えようとする。いろんなことで「違い」は感じてしまうのだ。なかなか論文を起こしたときに、どうしても違うものを感じながら、書いているが、それでもどこかで「接点」はあるんだろうと思うのだが・・・・。その「接点」がわかるにはもう少し時間がいりそうだ。

道の駅の研究

産直拠点をどう見るか

最近、よく道の駅や産直拠点は寄るようにしているし、それぞれの商品ラインナップや店構えなど注意深く見るようにしている。生鮮や鮮魚、精肉などみると、やはり鮮魚が充実し、飽きさせないところは成功している気がする。生鮮品は圧倒的な量と鮮度はあるが、これで差別化が難しいかもしれないが、鮮魚は取れ高によって、安く提供出来たり、特徴のある品ぞろえが期待できる。精肉はそう特徴的にはならないのかなと思う。商圏が地元以外も少し遠め、観光客の休憩所など違う期待もできる。そんな意味で、道の駅そのものがどう特徴のあるマーケット戦略で経営を組み立てているのか、地元とのネットワークの作り方など、興味深い取り組みであると今更ながら思う。

集落営農について

灯は消さない

集落営農についての5年に1度の農林業センサスも辞めるという流れになっており、集落営農の重要性を再度、ライトアップしていく必要があるように思う。新島根方式といういち早い集落営農のあり方を模索したおくがの村の書籍。たまたま農業新聞の広告でみて、すぐ購入し、読んでみた。地域維持や保全という利益を求めない形での継続の方法もやはり必要ではないか。一度、読んでほしい1冊。