学術研究

論文って難しい?

他者の言葉

先日、お世話になっている先生が博士号を取得したので、お祝いをした。僕が博士号を取得した際もお祝いをしてくださったが、今度は僕がお祝いする立場に。足の裏の米粒とはよく言ったもので、なかなか博士号は難度が高い。論文もいただいたので、読んでみた。できれば、書評論文にもしようと思っているが、言いたいことはわかるのだが、一つのワードがどうもしっくり来ず、僕の身体に入ってこない。昨年、友岡先生に言われたことがあるが、簡単に言えば、論文を読んで、ふ~ん、なるほど、と読んで思えば、それでいいと。今、それが明確にわかる。論文って改めて難しいなと思うところ。僕の学力がない可能性も否定はできないが、ちょっと聞いてみよう。思索の森へ入ってしまったなと思うところだ。

私の研究室

農業会計研究室

長女の部屋を作るために、実家にあるもともとある僕の部屋に研究室として蘇らせた。文学は西条へ。農業や会計などの同量の本や文献はこちらになった。故に何かあるたびに、実家へ行かないといけなくなったのがめんどくさいところであるが、娘の気持ちもよくわかるので、部屋が欲しい気持ちは叶えてあげたい。それにしても大変である。本を重さに耐えられるように、修繕し、棚を購入したし、本の移動のために業者にも頼んだしとトホホの出費である。まあ僕も実家なので、気兼ねない場所である。有効に使いたいと思う。2年連続で本の大引っ越しをしているので、もうしたくない。まだ終わりそうにはない、あと数日は要すだろう。

来年度の動き

大学で会計学を

来年度から中国学園大学で会計学を教えることになった。非常勤講師の依頼書も来たので、オープンにしていいだろう。学生のレベルがわからないのもあるので、正直始まってみないとわからない。上方修正したり、下方修正したり、試行錯誤で進めたいと思っている。会計のあれこれ、教科書も目を通しているが、いい伝え方をできるように頑張りたいと思う。博士号というのはいい区切りだったように思う。この前は、僕の博士号取得でとうとう火がついて、頑張ったよって、博士号取得の連絡をいただいた先生もいた。こうしていい関係の有機的連鎖があるといいなと思うところだ。

謹呈本のご紹介

コマツの管理会計

また高尚な書籍をいただいた。学術書はやはり時間がないと読めない。確定申告が明けたら、読もうと思うが、丹念にコマツの経営、とりわけ管理会計に着目して、ヒアリング等をすすめて編纂された学術書。管理会計は、比較的実例や実務研究がさかんになっているが、やはり大規模(どこまでの規模を大規模というのか)なところを取り上げることが多い。小規模、中小企業は未分化の中にあり、研究としてはこちらを対象としたほうが個人的には関心がある。ただし、大規模は研究がしやすい一方、レッドオーシャンの研究領域なので、新たな知見を導出するのもまた大変なことではある。いずれにしても、まだ読んでいないので、それからにしよう。ありがたく感謝を込めて、この書籍をご紹介しておきたい。

 

1年前の記憶

 

時の流れ

早いものである。1年前、博士号の最終面接の日である。前日に大学の図書館で勉強して、望んだ。農大は論文だけを出しただけの学校といえば、そうかもしれないが、1.5か月の一度くらい通っていたので、殊更思い出がある。収穫祭(学園祭)の準備時期に紹介をしていただき、春夏秋冬。数年経過したが、ようやくこぎつけた日。父の死去から事務所の再編からとかく忙しく、てんやわんや。しかもコロナが始まった時期であったし、指導教官の退官など、もう時間がないというギリギリのタイミングであった。去年のこの時期の記憶がとんとない。学術研究もほんと出来ていないし、自分に余裕がなくなっている。時間の使い方の悪さも起因していると思うが、ちょっとずつでもやっていかなければと思うものだ。論文を書かなくなると、書けなくなる。その恐怖はあるが、学術研究でも僕にとって、「残された課題」があるので、それは少なくともクリアしたい。あと学位記を目の前で授与をされてみたい。過去、すべて授与は後日しか経験がない。歳をとって、1度くらいは経験したいイベントかもしれない。コロナも1年以上、続いているのかと改めて思うことでもある。

謹呈本より

 

管理会計とは?

県立広島大学の足立洋先生より謹呈本を頂いた。共同研究もやったこともある。なかなか忙しくなって、ジョイントできないが、足立先生には研究の方法という観点で僕には影響は大きかった。最初が論文ではぐらついてしまうようで、その点、手続き面は参考になるものばかりだった。博士論文でも迷惑をかけた一人である。そういう思いでもあって、目次をみてぱらっと見たときに、4章に目が行ってしまった。過去に紀要等で取り上げられた論文もあったので、改めて読むこととしたい。それにしても、一つの書籍を書き上げるのは大変な作業である。書いたからと言って読んでいただける方はどれだけいるのか、埋没する書籍もたくさんある。しかし、学術書は古くなってもどこかで役立つ気がする。学者の世界では。管理会計の方に寄り気味の自分であるが、足立先生にご指導をいただきながら、研鑽したい。年下であるが、能力的には雲泥の差がある。僕のこれまでの努力不足と言えよう。閑話休題。管理会計を学ぶ方には目を通して欲しい一冊である。

 

新たな動き

慶應義塾大学へ

ずっと行けなかった東京。やはりいろいろ会いたいものだ。是非、お会いしたかった友岡先生にお会いすることができた。僕の博士論文には、マストの存在であった。正直、この先生の論文に出会わなければ、論文は完成しなかっただろう。なので、ほんと論文に出会えたことは幸福である。思い切って、塾員ということもあり、論文を送ってみた。そして、一度お会いしたい旨、お伝えしたところ、快諾してくださり、時間を割いて下さった。あれこれ誰かを介すと、あとでのトラブルもなる可能性もあるので、まあこれでいいのだろう。2時間くらい、いろんな話がdえきた。会計学の世界でも頑張らないといけない。そう思いながら三田をあとにした。いい機会であったのは間違いない。

今年の白書

年々遅くなっている気がするが…

毎年、農業白書を購入する。さすがに全てを読むことはないが、辞書として活用する。早速、廣島農人のラジオで資料がわりで使わさせていただいた。白書と放送大学の教科書はかなり役に立つ。学術研究にもかなり役立つから、是非、自分の関心がある分野は目にするといい。買うのが抵抗ある人は図書館の利用である。まあ一度、手にとって欲しい代物である。

学会について

学会私論

今年は軒並み、コロナの影響で学会は中止であったり、延期、あるいはオンライン開催などあり方にも変化をしている。できるだけ僕も年に一度は報告をするようにしているが、さすがに去年は博士論文の件もあったし、難しかった。学会もなかなかいけないので絞って、2学会入会しているが、税法もちょっと勉強する必要を感じているので、この度税務の学会にも入会申請をした。そもそも学会は僕は好きではない。茶番をやっているような気がするからだ。何とか大学の○○教授の報告だと、どんなひどい報告でも素晴らしい報告でと胡麻をする。一方、かけだしの分けて研究者や学生には、とことん追いつける人もいる。自分のことは棚に上げて。僕は学閥とか先輩後輩という関係が嫌いなので、そういう場になりそうなら、逃げるようにしている。その中にいると学会の空間も優しいし、心地いいんだろう。しかし、それでもすべてをそう判断するだけの見方でもなく、的確にいいコメントをする人がいる。それはおおよそ学閥や先輩後輩という関係の人ではない。こうしたものは貴重なお話である。そういう謙虚さはあるが、それを加味しても、学会は好きではないのは事実だ。群れるのがいいとは思わない、一兵卒の研究者(もどき)でいたいと思っている。私論につき。

プロの研究者意識

実務家がダメにしている

実務者として、博士号を取得したが、やはりプロの研究者とは違う。それはまずもって、①研究者で生計を成り立たせていない。②キャンパスで育った学者はやはり理論研究など文献学の領域ではかなわない、といった点で違う。①の点がやはり大きいと思っていて、やはり研究者というように自分で言えるというのは全く違う。僕は博士号を持っていても、自分を研究者とは言わない。もどき程度である。大学というところはやはり論文を書きに行くところだと思うので、その訓練をたゆまず続けてきた人。社会人から教育業界に参入する人もいるが、やはりプロではないのだ。そういう点で実務者がどんどん大学にというのは歓迎されているとは僕は思わない。歓迎されていない中、少し大学に係る程度がいいのかもしれない。やはり研究者というように胸を張れるにはまだ僕にも時間がかかる。