研究内容のご紹介

研究分野で言えば,農業会計学が専門になります。2020年4月付で東京農業大学より博士(農業経済学)の学位を取得しました。簡単に言えば,内容は集落営農法人の会計の問題を考察しました。

ただし,もともと大学は夏目漱石を勉強していましたし(どこかで文学部には戻って,文学を学び直すのが夢の一つです),大学院は社会人になってから社会科学系で修士の学位を得ていますので,農学部とはほんと無縁です。東京農業大学も縁があって,論文審査をしていただきましたが,論文博士のため,学籍を得て学んだわけではありません。

その意味では,農学部で学んでみるのも選択肢の一つではなかったのかと思います。

僕の場合,農業会計学といっても,農学研究から派生したものではなく,社会科学系を基盤にしているように思います。しかも実務で目の当たりにした集落営農法人の生の声を基に,農業会計に向き合ったわけであり(拙書「地域農業のスプラウト」(ライフデザインブックス)に少し書いています),農学なのか会計学なのかという点では両輪に位置したと思っています。

ですので,農学系・会計学系もともに勉強しました。農学系では,集落営農や農業経営,農商工連携,6次産業化という点は,実務・学術ともほどほどには理解があるのではないかと思います。

また,会計学では,財務会計と管理会計の統合という点に関心があり,とくにその両方に位置する「会計管理」に興味があります(上記,博士論文もその視点です)。この視点は,会計とは何かという点に掘り下げた問題意識だと考えており,会計の原理という点もさらに勉強すべき点だと認識しています。会計学においては,会計とは何かということをとことん突き詰めること,これが課題になろうかと思います。

一応,修士のときは財務会計を専攻していましたが,周囲いわく管理会計と言われます。そうした意識は僕にはありません。簿記とは何かという点から財務会計・管理会計と幅広く捉えているからであり,共に重要であるということ。そして小規模零細・中小企業の規模での領域での考察が主な対象としており,大企業のことはよくわからないというのが本音です。

僕は長らく実務では会計事務所で仕事をしています。ですので,上記の規模が主であり,大企業はあまり縁がありません。「経験と勘」があるとすれば,お父ちゃん社長,お母ちゃん経理,息子専務といった同族会社,個人と法人の境目がないような,あるようなという企業のことは,よくわかります。「勘」も働きます。

会計では,会計導入から個人事業・法人化というような比較的小さな規模は勘所があると思うので,その意味では,小規模零細・中小企業の会計や経営という点にも理解はあると思っています。それはファイナンシャルプランニングや資金調達(クラウドファンディングに関しては流行以前から関わっています),周辺の基本知識もあると思います。

農業のみならず分野的には飲食業にも興味あります。何本か論文も出していますが,これも開業・廃業の多い業種で,会計の役割を十分に発揮させ,経営体を強くすることが可能と思っています。

そう考えると,僕の研究キーワードは,以下の通りになると思います。

農業会計,農業経営,小規模企業会計・経営,飲食業会計・経営,ファイナンシャルプラニング,クラウドファンディング

ということに位置づけておきたいと思います。

2020年度からは,都市農業にスポット当てて研究します。上記とは分野は一変しますが,トレンドとなる農業問題の一つです。あまり型にはまらず,取り組んでみようと思っています。これも研究キーワードになってくると思います。

大学・専門学校や各種セミナー,講演会など機会があれば,お声がけをいただいたらと思います。